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#Pixel6Launch│Google Pixel 6/6 Pro 発表

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アイキャッチ

10月20日、深夜2時からの発表会でGoogleはPixel 6およびPixel 6 Proの発売日と価格をYou Tubeでのライブ配信で発表した。(現地時間10月19日10時)

価格はPixel 6が7万4800円~、Pixel 6 Proが11万6000円~。予約は10月20日から受け付け、既にGoogle ストアでも予約が始まっている。

Pixel 6 / 6 Proは、8月に外観がお披露目され、Googleの自社開発SoC Tensorを搭載することがすでに明らかとされていた。

更新履歴

10月20日:誤字修正、公式サポートページの更新に合わせてサポート期間の延長を追記

スペック

Pixel 6 - Pixel 6 Pro

SoC Google Tensorで共通
メモリ 8GB - 12GB
ストレージ 128GB or 256GB - 128GB or 256GB
バッテリ容量 4614mAh - 5003mAh

その他、ミリ波対応はPixel 6 Proのみ。Pixel 6はKDDIとソフトバンクで取り扱われるがPixel 6 Proはソフトバンクのみの取り扱いとなる。

GoogleのオリジナルSoC、Tensorはサムスンとの共同開発。製造もサムスンの5nm LPE。

Cortex-X1 2.8GHz(Prime)x2 Cortex-A76 2,25GHz(big)x2 Cortex-A55 1.8GHz(LITTLE)x4の構成で、シングルスレッド性能はSnapdragon 888やExynos 2100に僅かに劣る程度だが、bigコアが世代の古いCortex-A76であること、bigコアとLITTLEコアの最大クロックがあまり高くないことからマルチスレッド性能では20 - 30%程度劣ることになる。

8コアフルに使うアプリなんてあまりないので、実機上の操作感が大きく劣るとは思わないが、総合ベンチスコアでは水を開けられる可能性は高い。

技術的には、Cortex-X1を2コア採用している点が先進的だろうか。次世代のCortex-X2ではプライムコアを最大8コアまで搭載することが出来るようになるのだが、Cortex-X1は基本的に1コア採用を想定していたはずで、他社プロセッサでは見られないクラスターだ。Pixel 5および5aのSnapdragon 765Gからは80%のCPU性能向上、370%のGPU性能向上を謳っている。

サポート期間の延長

以前願望としてセキュリティアップデート提供期間の延長を望む記事を書いたことがあるが、オリジナルSoCの投入に合わせてPixel 6およびPixel 6 Proではセキュリティアップデートの提供期間が5年に延長されることが正式に発表された。

事前のリークなどでセキュリティアップデート提供期間が延長されるということは噂されていたが、実際にセキュリティアップデートの提供期間が伸びることで中古価格の高止まり(リセールバリューの向上)、新機種への買い替え需要の低下など様々な影響が考えられる。

Android バージョンアップデートの提供保証期限は2024年10月、セキュリティアップデートの提供保証期限は2026年10月までとなる。

【以前の記事】

ソフトバンクがPixel 6 / 6 Proを秋ごろ発売│個人的なPixel 6への期待

投入タイミングと価格から見る「コスパ」

Google初となるAndroid デバイス向けオリジナルSoCだが、投入のタイミング的にフラッグシップを名乗るには既に微妙なピークパフォーマンスであり、早期に陳腐化する可能性が高い。

例年、ARMの新CPUを採用する製品を真っ先に発表するのはQualcommで、年末に発表して年明けに搭載製品が出回るスケジュールになっている。たぶん今年も、Qualcommの新製品がそう遠くない内に発表されることになるだろう。実際に日本市場で製品が出てくるのは春夏モデルということで、年度が切り替わってからの話となるだろうが。

今年発表された新しいIPライセンスはPrimeコア(Cortex-X2)やbigコアも当然刷新され、シングルスレッド性能やマシンラーニングが強化されているが、2017年からしばらく更新されていなかったLITTLE側のコアがCortex-A55からCortex-A510へと刷新されることがかなり大きい。ベンチマークソフトなどを回した時、とくにマルチコアでのスコア向上が大きなものになると思われる。

(僕自身も含めて)アーリーアダプターとか、オタクという人種は新しいものは好きだが、スペックシートとかベンチマークスコア以上の知識を持っている訳ではない。当然、スコアだけを見てあれは買うなとかこれを買えとか言う話をするのでフラッグシップスマートフォンとしては来年のQualcommのフラッグシップに大きく見劣りすることになるだろう。

一方で、ミドルハイのSnapdragonと比較するならば来年前半出回ることになるのはおそらくSnapdragon 778G 5Gあたりになるだろうか。(Snapdragon 780Gはシャオミの在庫分以外市場に存在せず、どうもディスコンになってしまったのではないかとのこと。)

Snapdragon 778GはCPU性能を見るとシングルスレッド性能でTensorに大きく見劣りする一方でマルチスレッド性能で近似するか、僅かに上回る。Tensorの実際の競争相手はおそらくミドルハイクラスのAndroid スマートフォンで、その場合価格差次第で魅力的に映ることがあるだろう。

Google ストアでの販売でめちゃくちゃな投げ売りはしないだろうが、Pixel 6は複数のキャリアで取り扱いがある。鳴り物入りで投入されたけどやっぱり全然売れないとか、あるいはGoogleやキャリアが原資を出して安価に購入することが出来る機会が今後ある可能性はそれなりに高い。

ちなみに、Snapdragon 778G 5Gを搭載した製品は、国内だと22日発売のモトローラ edge20が初物となるはずだ。価格は5万4800円。

Amazonでモトローラ edge20を見る

参考・関連リンク

Google Presents: Pixel Fall Launch - YouTube

Tensor SoC in Google Pixel 6 approaches Snapdragon 888 and Exynos 2100 performance level in Geekbench 5 run - NotebookCheck.net News

Google Pixel にソフトウェア アップデートが提供されるタイミング - Pixel Phone ヘルプ

あわせて読みたい:

Google ストアの下取りプログラムを実際に利用してみた(9/12追記:払い戻しされ下取り手続きが終了)