マイクロソフトがPC周辺機器のラインナップを整理するようだ。The Vergeの報道によるとマイクロソフトは今後はSurfaceブランドに注力し、マイクロソフトブランドでの展開を終了していく。
記事の内容を見るに、マイクロソフトブランドで展開している既存の周辺機器は順次新規の供給を終了し、販売を終了していくものと判断した。
周辺機器市場から完全に撤退するのではなく、マウス、キーボード、スタイラスペン、ドック、アダプティブアクセサリ(身体的ハンディキャップのある方向けの入力機器)は今後もSurface ブランドでの展開を明言しているようだが、Surface ブランドで展開している製品は価格帯が比較的上のものからかなりお高いものが中心なので、やはり低価格の製品は無くなっていくと考えておいたほうがいいと思う。特定の製品が気に入っているのならば手に入らなくなる前に早めに購入するべきなのは確実だ。
Surfaceブランドで発売していないアクセサリにはヘッドセット、ウェブカメラ、テンキーなどが思い浮かぶ。この辺の周辺機器が無くなると困る人は早いうちに買い増ししておいたほうがいいのかもしれない。ヘッドセットはヘッドホンや完全ワイヤレスイヤホンの展開があるし法人の需要が確実に存在するはずだから、Bluetooth化するだけで継続的に展開がありそうな気がしているが、ウェブカメラはラップトップやタブレットにインカメラがビルトインされている以上、もはや必要ないと判断されても何もおかしくないし、テンキーはPCアクセサリの巨人であるロジクールにも見放されて久しい死せる周辺機器ジャンルなのだから…。
マイクロソフトのPCハードウェア事業は過去にはLenovoやDellのおえらいさんに収益性の圧迫にしかなってないからいずれ収束することになると指摘されたこともあり、コロナ・ショックで一時的に販売は伸びたものの今度はその反動で高い在庫率に苦しめられているようだ。
Surface事業自体もそうだが、Windowsの胴元であるマイクロソフトがアクセサリを提供しているというのはユーザーにとって(結果的に手に取らないとしても)意義のあることだと思う。出来れば末永く続けて欲しいものである。
ちなみに僕はマイクロソフトの周辺機器はマイクロソフト コンパクト デザイナー キーボードとナンバー パッドを使用していて、とりあえずナンバー パッドのグレイシアを買い増ししておくことにしたのだが、グレイシアではなくブラックの方が先に終売になっているらしいことにちょっと驚いた。
普通、こういう製品って黒塗装が一番コストが安く量産が効くし、PCアクセサリの世界では実際基本的には黒が一番売れる。生産が打ち切られていてグレイシアも在庫が残っているぶんのを売っているだけなのかもしれない。マーケットプレイスの出店者から3500円ほどで買えるようだが、グレイシアもAmazon販売・発送の取り扱いが無くなってしまっているようだ。(4/30確認)