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決済代行サービス各社の手数料調べてみた【2023年5月】

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決済端末のイメージ

Pabitra KaityによるPixabayからの画像

PayPayの改悪騒ぎで何故かネットユーザーたちがSuica以外は○○だのSuicaは手数料が高いから使わないだのSuica/JCBは手数料が高いから店舗への嫌がらせに使うだの醜い喧嘩をしているのを見て疑問に思ったので調べました。

基本的に実店舗決済(店頭レジ)を想定しています。トランザクションや端末導入の初期費用および固定費は考慮外。クレジットカード決済における手数料は消費者および加盟店がクレジットカード会社に支払う手数料が非課税になる一方、電子マネーおよびQR決済は消費税が課税されるために一見安そうに見えてもクレジットカードの方が手数料が安かったりします。

楽天ペイ

いずれも消費税についての記載なし。

クレジット+デビット

VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discoverの全てで3.24%。

*JCBは2023年3月31日まで3.74%だった。

電子マネー(含交通系)

iD、QUICPay、PiTaPaを除く10カード(相互利用可能な交通系IC)に加えて楽天Edy、nanaco、WAONが利用可能。全て3.24%。内税の表記と思われる。

*QUICPay、iDは2023年3月31日まで3.74%だった。

QRコード

非公開っぽい。

SB Payment Service

全て税抜きで記載されている。

クレジット+デビット

VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discoverに加え銀聯カードも利用可能。3.24%〜表記なのでVISA、Mastercardが3.24%で他がもう少し割り増しになっていると考えられる。

電子マネー(含交通系)

iD、QUICPay、PiTaPaを除く10カード(相互利用可能な交通系IC)に加えて楽天Edy、nanaco、WAONが利用可能。2.90%〜。クレジットと違い課税対象なので実際は3.19%〜となる。

QRコード

Paypay、aupay、d払い、Jcoin、メルペイ、Union Pay、Alipay、WeChat Payに対応。2.0%〜。クレジットと違い課税対象なので実際は2.2%〜となる。

CASIO

サービス名はEZキャッシュレス?表の外に小さい*で税込み価格記載。ここでは詳述しないが現在導入キャンペーンで2023年9月29日(金)までVISA/Masterが2.95%(非課税)、交通系ICが1.95%(税抜)、月額の固定費が0円となっているようだ。

クレジット+デビット

VISA、Mastercard、銀聯が3.24%。JCBおよびその提携クレジットカードはJCBよりご提示の表記なので自分でアクワイアラと交渉して手数料を決定する必要があると思われる。まあ3.24%より安くなることはないだろう。

電子マネー(含交通系)

iD、PiTaPaを除く10カード(相互利用可能な交通系IC)に加えて楽天Edy、nanaco、WAONが利用可能。2.95%。クレジットと違い課税対象なので実際は3.245%となる。

QRコード

Paypay、aupay、d払い、メルペイ、Alipay、WeChat Pay、JKOに対応。3.25%。クレジットと違い課税対象なので実際は3.575%となる。

Air ペイ

リクルートの決済代行サービス。「ジャイイデスー!」のCMのところ。税抜きでの記載。

クレジット+デビット

VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discoverに加え銀聯カードも利用可能。全て3.24%。

電子マネー(含交通系)

iD、QUICPayが3.24%。PiTaPaを除く10カード(相互利用可能な交通系IC)が2.95%。税抜き表記なので実際は3.245%となる。

QRコード

Paypay、aupay、d払い、楽天ペイ、Jcoin、Smart Code、Union Pay、Alipay、WeChat Payが2.95%。COIN+のみ0.99%。税抜き表記なので実際は3.245%と1.089%となる。

stera pack

SMBC(三井住友カード)の決済代行サービス。消費税についての記載なし。たぶん内税の表記と思われる。

クレジット+デビット

VISA、Mastercardは固定費無料の13ヶ月のお試し期間は3.24%、以降は2.70%。JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯は3.24%。

電子マネー(含交通系)

iD、QUICPay、PiTaPaを除く10カード(相互利用可能な交通系IC)に加えて楽天Edy、nanaco、WAONが利用可能。全て3.24%。

QRコード

Paypay、aupay、d払い、楽天ペイ、メルペイ、ゆうちょPay、Union Pay、Alipay、WeChat Payに対応。全て3.24%。

Square

Twitterを売り逃げすることに成功したジャック・ドーシーの米Block, Inc.が提供する決済代行サービス。消費税についての記載なし。たぶん内税の表記。

クレジット+デビット

VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discoverに対応。全て3.25%。

*2023年4月28日(金)からJCBの手数料が改定され、3.95%から3.25%に引き下げられた。

電子マネー(含交通系)

QUICPay、PiTaPaを除く10カード(相互利用可能な交通系IC)で3.25%。iD決済のみ3.75%。

*2023年4月28日(金)からQUICPayの手数料が改定され、3.75%から3.25%に引き下げられた。

QRコード

Paypayのみ対応で3.25%。

まとめ

2023年度からJCB側が手数料を引き下げたのかクレジットカードは各社3.24 - 3.25%で横並びになっていて、VISAを優遇している三井住友、具体的に手数料を公開していないSB、自分で手数料交渉しろのCASIO以外はJCBだけが大きく高いということはなさそう。

交通系IC、QRコード決済は消費税込みだとクレジットカードと横並びかほんの僅かに手数料が高い傾向がありますがこれも大きく高いということはなさそう。

過去においてはJCBの手数料が高かったというのは事実だったと思われますが、現在はどこか特定の決済サービスを利用したからといって店舗側に嫌がられるほどの差があったり、逆に店舗への嫌がらせ目的で何か特定のサービスを利用することにほとんど意味はないように思われます。(そんなん言ってる時点で変な人ですけど)二度打ちが必要になるなどオペレーションが複雑になって面倒とかはあるかもしれないですが。

逆にその店舗を応援したい/手数料負担がなるべくかからない形で利用してあげたいと思うなら各種の優遇措置が存在するVISAを選択しておけばいいのかなと思います。

また、今回調べたものはオールインワンでキャッシュレス決済を導入したい場合の代行業者の料率であるため、商いの規模が大きくアクワイアラと直接交渉出来るような場合や特定のキャッシュレスサービスのみを導入して優遇措置を受けられるなどの場合はもっと手数料率は安くなるはずです。各業者が開催しているであろうキャンペーンもきちんと調べていないのでなおさらです。

まあなんにせよ、利用者側としてはそのとき利用できる自分にとって一番都合の良い決済サービスを使えばいいだけだと思います。