Microsoftが9月26日(日本時間27日)、Windows 11 バージョン22H2および21H2、Windows 10 バージョン22H2にプレビューパッチ(Cリリース)を公開した。
Cリリースはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもの。即時に適用する必要はない。
今月はWindows 11(のバージョン22H2)に大規模な機能追加アップデートが行われることが事前にアナウンスされており、AIコンパニオン「Windows Copilot」(プレビュー)が実装される。
「Windows Copilot」を使えば、チャットのようなやり取りで複雑なタスクを簡単に実行させることが出来るとされている。以下は公式のプロモーションビデオ。
「Windows Copilot」の実装の他、
- 「ペイント」アプリの背景自動消去機能、レイヤー機能、被写体切り抜き機能の実装などを含む大規模な刷新 *Microsoft Store経由でのアプリのアップデートが必要
- 「Microsoft フォト」アプリへの背景ぼかし機能の追加 *Microsoft Store経由でのアプリのアップデートが必要
- 「Snipping Tool」のテキスト抽出コピー/機密情報編集機能 *Microsoft Store経由でのアプリのアップデートが必要
- 「Clipchamp」の自動作成機能
- 「メモ帳」のセッション状態の自動保存機能の追加 *Microsoft Store経由でのアプリのアップデートが必要
- 標準「メール」アプリを代替する「Outlook for Windows」の実装 *Microsoft Store経由でのアプリのインストールが必要。
- 純正「ファイル エクスプローラー」のUI刷新、ホーム、アドレスバー、検索ボックスの追加 *Windows 構成更新プログラムの適用が必要
- 「Windows バックアップ」の実装
- 「ナレーター」の新しい自然音声の実装
- 「Bing」と「Edge」のAI機能の刷新
などのアップデートが提供される。大半のアップデートは実際にはMicrosoft Store経由でのアプリ更新での機能更新となる。9/27 現時点では「Windows バックアップ」がKB5030310の適用でインストールされる程度で、アップデートしても即座にこれらの機能の大半を利用できるわけではない。
目玉機能の「Microsoft Copilot」も一部の環境からの順次展開で[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]オプションを有効化して追加の[Windows 構成更新プログラム]を取得する必要がある。環境によってはオプションを有効化しても更新がすぐに入手できないこともあるようだ。ようするに、基本的に実際にいつ更新が体験できるかはMicrosoft(とアップデートの差し止めを行う権限を持っているOEMベンダー)側の胸三寸ということだ。
その他、Windows 11 バージョン22H2ではスタートメニューの[おすすめ]セクションにパーソナライズされたウェブサイトのリンクが表示されるようになることがハイライトとして案内されている。
Windows 11 バージョン22H2・21H2およびWindows 10 バージョン22H2に共通する内容としてはOutlookでファイルをPDF として共有しようとすると、Microsoft Excelの応答が停止する問題の改善がアナウンスされている。