もう3年前の話なのですが、Pixel 5a (5G)を購入した折に、Google ストアの下取りプログラムを利用してそのことを記事にしました。今でも新しい端末が発売されるたび、一定のアクセスがあるようです。
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Google ストアの下取りプログラムを実際に利用してみた(9/12追記:払い戻しされ下取り手続きが終了)
ただ、だいぶ古い記事ですので以前に利用したときとは、本人認証および下取りキット受け取りの手順で若干フローが変わっています。Pixel 8a購入時にあらためて下取りプログラムを利用しましたので、当時との変更点をまとめておこうと思います。
「下取り用の本人確認」が真っ先に必要に
Pixel 8aの予約開始日である5月8日に予約を行い、下取りプログラムの申請を行うと注文確認のメールのあと、Google Storeから"[ご対応のお願い]下取り用の本人確認を完了してください"というタイトルのメールが届きました。ちょっと忙しかったのでその後10日まで放置してしまったのですが、2通目の"[ご対応のお願い]下取り用の本人確認を完了してください"メールが。
下取りキットの発送は、本人確認が完了してからのようです。eKYCでの本人認証のため、身分証明書および手元のスマートフォンでの自撮りが必要となります。
使用可能な身分証明書は、
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 在留カード
- 特別永住者証明書
とのこと。本人確認はGoogleでもPCS WirelessでもなくOCRLabsが行います。Google ストア ヘルプを見ると、どうしてもオンライン認証を完了できない場合はPCS Wirelessにメールを送って欲しいとのこと。
流れとしては、メール内からオンライン認証のリンクを開く→身分証明書の撮影→自動入力された内容が正しいか確認(マンション名などは手動入力する必要がありそう)→身分証明書裏面の撮影→自撮りを使った顔認証となります。この際、ブラウザ上でカメラを使用するための権限が要求されることになると思います。
もし、画面遷移が上手くいかないなどの問題が発生する場合、
- メールアプリ内でウェブリンクを開くオプションを無効にする*1
- デフォルトブラウザをAndroidならChrome/iOSならSafariに切り替える
- コンテンツブロッカーやサードパーティ製セキュリティソフトを使用している場合は一時的に無効化する
などの対策が考えられます。
下取りキットは変わりなし
使われている下取りキット自体は3年前と変わらないようです。下取りキット本体である箱に、
- 下取り手順のガイド書き
- 封緘用のシール
- 着払い伝票
の3つが入った極めて簡素なもの。スマートフォンの引っ越しが終わったら初期化し、下取りキットのポケットに挿入し、シールで封をして、着払い伝票を上部に(既に伝票が貼ってある上に)貼り付け、あとはポストに投函/郵便局の窓口で発送を行うだけとなります。ゆうパケットなので、ポスト投函するなら「その他郵便物」の方です。
注意するべきところは、箱のポケットの位置がちょっとわかりにくいところくらいでしょうか。スマホケースやフィルムは外して送れと書いていませんし、前回もフィルム貼り付けた状態で送って満額査定となりました。輸送中の破損が不安なら画面保護フィルムは着けたままで問題ないと思います。ケースは装着した状態で入れると納まりが悪くなりそうですが…。充電器やケーブルなどの本体に同梱されていたアクセサリー類も、リサイクルして欲しい場合は同封しても問題ないようです。*2
ガイドに特段の記載もなく、PCSWirelessは海外の事業者のため必要な手順ではないかもしれませんが、下取りに出すスマートフォンでおさいふケータイやマイナンバーカードのスマホ用電子証明書、つまりFelicaのセキュアエレメントと呼ばれる領域を利用していた場合はそちらもきちんと削除しておいたほうがいいと思います。
設定からの完全リセットでは通常、読み取り不能になるだけでセキュアエレメント上から削除されません。初期化後にセキュアエレメントに保管されたデータを削除したい場合、通信事業者などが保有している専用の機器が必要となります。
Felicaのセキュアエレメントに施されたセキュリティを突破する方法は現時点では確立されていませんが、一応念のため。セキュアエレメントに保管されていない、マイ サービス一覧には載っているけどかざすフォルダには登録されていないサービスは削除する必要はありません。もちろん、本体を下取りに出す前に新しい端末での移行作業はしておきましょう。
マイナンバーカードの電子証明書は2024年5月の現在、一部のAndroid スマートフォンでのみ利用可能な機能です。利用停止には、マイナポータルアプリのマイメニューから手続きを行うことが出来ます。端末の故障・失効手続きをしないまま手放してしまった場合、スマホ用電子証明書を一時利用停止するようアナウンスされています。今のところ、あまり利用されているかたを見かけない機能ではありますが気を付けましょう。
前回(3年前)利用時との相違点と全体の流れ
- 下取りキット発送前にeKYCによる本人認証を事前に行うようになった。
- 下取りキットの受け取りが本人限定受取郵便からポストインのゆうパケットに変更され、郵便局への配達依頼は不要となった。
の2点が3年前の古い情報との変更点となります。後の流れは同じで、スマートフォンのデータやSIMの引っ越しの後、下取りキットのポケットにスマートフォンを入れて封をして、着払い伝票を貼り付け発送を行う、その後は下取りの査定と返金を待つだけ、というかたちになります。
今回の下取り査定の見積もりと結果
まだ査定結果が出ていないので、今後続報があれば追記します。事前見積もりでは、
- デバイスの電源が入る
- ひび割れがない
Pixel 6aで¥ 28,800でした。発売記念の下取り増額キャンペーンも適用されての下取り額です。
(追記)5月17日に郵便局側の引き受け手続きが行われ、5月20日に配達が完了*3。同日にPCS Wirelessからの端末受領報告メールがあり、23日に下取り金額の確定メールが配信されました。
無事、満額の¥ 28,800査定となりました。ガラス割れなどない美品の端末、バッテリーのサイクルカウントは275回でAccu Batteryのバッテリー健康度は95%と状態のよい端末だったと思いますので、当然の結果ではありますがやはり少しほっとします。3~12 営業日以内に払い戻しが行われるとのことです。今回はPayPalで支払いを行いましたが、23日中にPayPalからも返金手続きがあったからクレジットカードに返金処理を行うよ、という内容のメールも届いています。(追記ここまで)
(再追記)PayPalの実際の支払いは楽天カードに設定してあったのですが、5月28日に楽天カード株式会社より利用分のキャンセル・キャッシュバック情報到達のお知らせメールも届きました。キャンセル分は精算予定月の請求金額からマイナスして調整するとのことで、自分では何もすることはありません。他社のクレジットカードも同様に自動的にオーソリの取り消し・調整が行われるはずです。(追記ここまで)