6月に深セン系無名メーカーであるeppfunの「AK3040Pro Max」の記事を書いたとき、「まあその内CreativeやSennheiserからも似たような製品が出るでしょ」と投げっぱなしにしてしまっていたのだが、ようやくCreativeからも同様のBluetooth オーディオ トランスミッターが発売されます。
製品名が「Creative BT-W6」、型番HP-BTW6、Creative ストア価格が7,980円(税込み)。AK3040Pro Maxよりちょっと高いです。発売日は10月23日で、まさにこの記事を書いている日。プレスリリースには[直販限定]と記載されていますが、Creativeは直販限定と銘打って売り出した新製品を後日しれっとAmazonや楽天、家電量販店などで売り出すので多分将来的にはCreative ストア以外でも買うことができるようになるでしょう。
BT-W6はQualcommのサウンドプラットフォームを搭載し、Qualcomm aptX Adaptive/Lossless/HDのハイレゾ相当・CDロスレスオーディオの伝送に対応。PC版Creative アプリも提供され、LEDライトでしか接続の状態を判別できなかったeppfunのAK3040と違ってGUIでコーデックの判別が可能となっています。aptX Adaptiveの24bit/48kHz ローレイテンシーモードへの切り替えも出来ます。
残念なのはデスクトップアプリから能動的に接続コーデックの選択が出来ないポイント。AK3040はボタンクリックでクラシックオーディオモードとLEAudioモードの切り替えが出来たのですが、BT-W6は接続デバイスとのネゴシエーションで利用するコーデックを自動で判別し、ユーザーが能動的にLE AudioやaptX Adaptiveへの切り替えを行うことはできないよう。
製品ページに動作確認リストが公開されていますが、クラシックオーディオを完全に切り捨てているCreative製品以外はほぼほぼLEAudioが利用できない状況のようです。AK3040ではLC3およびULLの利用が確認できているZen Air Proも✗印付き。Zen Air Pro発売時にZen Air ProやZen Air Plusで使えるトランスミッター出すって言ってなかったか?
ともあれ、とりあえずCreativeが同様のトランスミッターを発売することでaptX Losslessの利用環境が大手から手軽に手に入るようになるのは大きいはず。20万円からするようなSnapdragon X SoC搭載のPCを買わなくても気軽にPC環境のBluetooth オーディオをアップグレード出来るようになるはずです。
残念ながらクライアントデバイスはiPhoneしか持ってないよ!という方がLEAudioやaptX Adaptiveのローレイテンシーモード目当てで購入するのはちょっと微妙かも。デスクトップアプリがないとaptX Adaptiveのローレイテンシーモードの有効化は出来ないみたいですし、LEAudioの利用はかなり子機を選びます。
Creative ストアでは旧BT-Wシリーズ購入者向けの優待アップグレード キャンペーンやUSB C-A変換アダプターの限定数プレゼントなどのキャンペーンも開催されているよう。USB-CをAに変換するのはホントはダメなんですけどね…。