Googleが2月7日(米国時間)、Androidの2022年2月のセキュリティ情報を公開した。セキュリティパッチレベルは、2022-02-01、2022-02-05の2つに分かれている。
Android スマートフォンにおけるセキュリティパッチは通常、Android スマートフォンのOEMベンダー、あるいは販売を行っている携帯電話会社が提供の判断を行い、配信される。すべてのAndroid スマートフォンで毎月配信されるものではない。
2022-02-01
パッチレベル 2022-02-01では、フレームワークで5件、メディアフレームワークで4件、システムで6件が対処された。最大重大度はEoPのCritical。
今月のGoogle Play システムアップデートではフレームワーク2件と重複する問題(CVE-2021-39662、CVE-2021-39663)の修正が適用される。
2022-02-05
パッチレベル 2022-02-05では、2022-02-01での修正に加え、システムで1件、Amlogic(Android TV向けで有力なチップセットベンダー)コンポーネントで1件、Mediatekコンポーネントで5件、Unisocコンポーネントで3件、Qualcommコンポーネントで5件が対処された。
QualcommのクローズドソースコンポーネントでもCriticalを含む6件の脆弱性が修正されている。
Pixel スマートフォンのセキュリティ修正と改善
Pixel スマートフォンにはAOSPのAndroid セキュリティ情報に加えて、追加のパッチを含むセキュリティアップデートが提供される。
Pixel(カメラおよびバッテリー)で情報漏えい(ID)2件、Qualcommのコンポーネントで2件の修正差分がある。最大重大度はIDのHigh。
その他、
- 特定の条件でカメラを使用するとデバイスが再起動する問題の修正(Pixel6/6 Pro)
- 特定のBluetooth デバイスを使用しているときにオーディオ再生が切断される問題の修正(Pixel6/6 Pro)
- 特定の条件でソフトウェアキーボードが入力中の文字の上に表示されてしまう問題の修正(Pixel 3a以降のすべてのPixel スマートフォン)
- 特定のメディアコーデックにおける音質の改善(Pixel6/6 Pro)
- 特定のキャリアネットワークにおける通信品質の改善(Pixel 4, Pixel 4XL, Pixel 4a(5G), Pixel 5 (C Spire, Cellcom))
といった問題の修正と改善が提供されている。
Pixel 5a (5G)にてアップデートの直後、一部のWebviewを使用するアプリで表示の崩れ(縦に伸びて表示される)が発生した。アプリの再起動のみで現象は改善され、再度の発生は確認していない。
(2/24追記)Pixel 6および6 Proにおいて、2月のセキュリティ修正以降、一部のデバイスでWi-FiとBluetoothが機能しなくなる問題が発生していることをGoogleが認めている。
この問題は3月のセキュリティアップデートに合わせて修正される予定。(追記ここまで)
Pixel 4 (XL):SQ1A.220205.002
Pixel 4a:SQ1A.220205.002
Pixel 4a (5G):SQ1A.220205.002
Pixel 5:SQ1A.220205.002
Pixel 5a (5G):SQ1A.220205.002
Pixel 6:SQ1D.220205.003
Pixel 6 Pro:SQ1D.220205.003
参考・関連リンク
Android Security Bulletin—February 2022 | Android Open Source Project
Pixel Update Bulletin—February 2022 | Android Open Source Project
Google Pixel Update - February 2022 - Google Pixel Community
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