ASUS Chromebook Detachable CM3 インプレッション・レビュー

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保護フィルム届いたので実際に使ってみた感想。(ちょいちょい追記・編集しています。)
記事中の画像は裸じゃなくてアンチグレアフィルム貼った状態なので注意してください。
フィルムは楽天の期間限定ポイントが余っていたので楽天で買いました。
ただ、リーベイツ経由でASUS Storeで購入した分の楽天ポイントは5月半ばにならないと付与されないみたい。

ヨドバシなどの家電量販店ではそもそも保護フィルムの取り扱いが見当たらず、Amazonか楽天で買うしかなさそう。

スペックは公式のスペックシートをどうぞ。

外観・ビルドクオリティ

ファブリック調のキックスタンドカバーはパット見の質感は良いです。
裸のタブレット本体や開いたキーボードは価格相応にプラスチッキーで貧相です。
スタイラスペンの収納に問題がある個体があるみたいなレビューを拝見しましたが個人的には取り出し時ちょっと硬いかなと思うくらいで問題なし。ガタツキや組み立て失敗してそうなパキパキ音もなし。結局は個体差・不良引き運の問題になるのですが自分の端末はビルドクオリティに問題はなさそう。

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スタンドカバー装着時の上面。

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キーボードカバー装着時の底面。

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脱着可能なキーボードはマグネットで吸着してスプリングピンで接続する。

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タッチパッドは本体サイズなりに狭い。

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ポートは映像出力やUSB-PDに対応するUSB-Cとイヤホンジャックのみで拡張性は乏しい。

縦横両方に対応したキックスタンドカバーはとても良い

最近のウェブ標準はスマートフォンの縦長に移ってきていてデスクトップOSでウェブコンテンツを表示する時も横長よりも縦長のほうが見やすいことのほうが多くなってきた。
ただしデフォルトのスケーリング設定だと内部解像度が足らないらしく、表示が崩れるサイトがいくつかあった。(とくに楽天市場みたいに元々ゴチャゴチャしてるサイト)
ChromeOS側の設定で内部解像度を変更することも出来るが、アプリによっては表示が崩れて使いにくくなることがあるし、内部解像度を上げるとレンダリングの負荷が上がってアプリのパフォーマンスが低下することもあるので注意が必要だ。
Chromeブラウザ側の設定でスケーリングを変更することも出来るのでそちらで変更した方が無難かもしれない
まぁこの辺の設定は個人の好みによるところが大きいし、自由にやるのが一番だと思うが。

スタンドカバーが付属する、あるいは純正オプションがあるデタッチャブル2in1はWindowsにもいくつか製品があるが標準装備になって欲しい。

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スタンドカバーを最大まで開いた状態。

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脱着可能なキーボードはサイズの割に頑張ってる

使用時に角度がつくリフトアップヒンジ構造のキーボードはサイズの割に個人的には打ちやすい。ペコペコ感はあるけどクリック感が好き。
でも、ハードタイパーだとIdeapad duetのような机ベタの方が安定してていいかもしれない。バックライトがないのでその点が嫌な人もいるだろう。
縦置きやタブレットスタイルでの利用をメインに考える人の場合ポゴピンの物理キーボードよりBluetoothのが良かったなって人もいるかもしれないですね。縦置きだと脱着式キーボードが使えないので。

マグネットが結構強力で初めて脱着した時にバチン!!ってくっついてびっくりしました。

ディスプレイは明るく綺麗

すぐにフィルム貼っちゃったんですけど、ピーク輝度はかなり高く、発色は良いし視野角も広いです。エンタメ用途には十分に耐えるディスプレイ性能はしていると思います。
内部解像度弄るとフォントが滲んだりして見づらいことはあるかもしれないです。

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5月半ば、快晴の日の直射日光下(輝度最大) さすがにちょっと暗い

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同日、木陰にて(輝度最大) 問題なく画面が視認出来た。

付属のUSIスタイラスは本体収納可能&充電式で取り回しやすい

ただ、コツコツ感がかなり強いし角ばってて持った感触はあんまり好きじゃない。
あくまでメモ書き用って感じで、これで長時間書き物やイラスト製作をしたくはない。
Wacomから安価なUSIスタイラスが出ないかなぁ…。

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左が付属のUSIペン。右は自分が普段使っているWACOM CS323AG0C [Bamboo Ink]。
MPPとWacom AESの2つのペンプロトコルに対応するお気に入りの製品です。

率直に言ってCM3の性能は高くない

直近のAndroidスマートフォンやタブレットだと安いものでは定価で2万円を切り、セールならもっと安く買えるような端末の性能。2021/5/26発売のFire HD 10 Plusがドンピシャで同じような構成だ。(こっちはQiに非対応だったりの相違点はあるが)
ストレスなくあらゆる作業をこなせるかと言われるとそうではない。PWAやAndroidアプリを動かす分には大きな問題が発生するとは考えづらいが、Linux向けのアプリを動かすのは多分厳しいと思う。
ローカルに大量の画像や音声を溜め込めるだけの内蔵ストレージは持っていないし、SDカードでデータ用ストレージを拡張することも出来ない。
CM3はあくまでクラウドやデバイス間連携を使用する前提で、可搬性に優れた安価な端末であり、2台目、3台目の「サブマシン」だ。
そのように見ればコストパフォーマンスに優れた素晴らしいデバイスだ(あくまで3万ちょいの端末と考えて)。
定価の5万ちょいで(文教モデルは4万5千円)買うかと言われたら買わない。
多分、あんまり意味のない定価というか、文教向けに一括導入の営業をする時にキッティングやマウスなどの必須周辺機器まで含めてここまでディスカウントしますよ!と訴えるための「見せ値」だと思うけど。

実際に使用した周辺機器

ロジクールのワイヤレスマウス M590
Bluetoothで接続して使用。コンパニオンアプリが使用出来ないのでキーバインドのカスタマイズ、チルトホイールが使用出来ず。

Taotronicsのワイヤレスヘッドフォン  SoundSurge 85 TT-BH085
Bluetoothで接続して使用。屋内でしか使用していませんが、マウスと同時使用で接続は安定しています。

EPSONのプリンター EP-711A
Androidアプリから接続することは出来なかったがChromeOS側の詳細設定から同じローカルエリアネットワーク状のEP-711Aをかんたんに追加することが出来た。
Googleクラウドプリントは廃止されるらしいが、別に問題なさげ。

8BitDo Lite Bluetooth Gamepad
接続自体はされるがなぜか満充電状態でもバッテリーが0%で認識される。

iWalk Link Me 4(Type-C)
試しに刺してみたところ、ひっじょーにゆっくりとではあるが充電された。
充電周りの規格は非常にややこしく正直よくわからんことになっているのだが、これはケーブル両端がUSB Type-C同士で接続した場合に使われるUSB Type-C Current 1.5Aという規格でネゴシエーションして、最大7.5Wで充電している。(はず。)
PCのUSB-A端子(3.x)では電源がオンだと充電が出来ない可能性があると警告されたので、5V1A(実際は0.9Aだが)では駄目で5V1.5Aはセーフライン超えてるらしい。
実際のとこ、最近世の中に出回っているUSB充電器からなら最低でもUSB BCの5V1.5A~2Aで充電出来るはずなのでとりあえずPCのUSB端子以外からは充電出来るはず。

hikkie.hatenablog.jp

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Androidアプリケーションの対応状況

完全に動かないものはあんまりない印象。Playストアのライブラリを眺めているとメーカー固有のアプリやおサイフケータイ関連アプリなどがインストール不可能だった。
Googleアプリがインストール出来ないというか、プリインストールされていないのがちょっと意外。

駄目なとこ

・性能はエントリークラス
・拡張性に乏しい
・定価だけ見れば高い
・付属ACアダプターのプラグが折りたたみ出来ない
・スピーカー最小音量がなんか大きい。 
・光沢ディスプレイ(そもそもこのくらいの価格帯で光沢でない10インチタブレットって存在しないし、好みの問題ですが)

良いとこ

・ファブリック調のキックスタンドカバーとキーボード外装は高見えで良い
・キックスタンドが縦置きに対応
・充電式、本体収納可能なUSIスタイラスペンが標準でバンドル
・ChromebookなのでChrome拡張機能が使える
・USB PD18Wで充電可能なので一般的なAndroidスマートフォンと充電器やケーブル、モバイルバッテリーを共有出来る

まとめ

1台目のコンピュータとして私はCM3を選ばない。
2台目、3台目の端末として考えるならiPadやAndroidタブレットと比較してもDetachable CM3やIdeapad DuetのようなデタッチャブルスタイルのChromebookは有力な選択肢になると思う。
CM3としては、スタイラスペンやキックスタンドカバー、45W PDの急速充電器などバンドルされる周辺機器が豪華なのが魅力的だ。