ASUSのDetachable CM3を使用し始めて、だいたい1ヶ月とちょっと。
既にレビュー記事は書いているのだけど、あらためてある程度の期間を実使用した上での再評価を書いておきたいと思う。
※その後、スタンドカバーが破損しました。
※旧記事から筐体写真
この1ヶ月、どういう風にCM3を扱ったか
基本的にはモバイルノートPCとして使用し、持ち歩く時は付属のスタンドカバーとキーボードを装着していました。コロナ禍のおかげであんまり外出はしませんでしたが、自宅内のどこでも好きなところで好きなスタイルで使えるコンピュータとして、時には軽くゲームもしたり、だらだら動画や音楽を垂れ流したり、ブラウジングしたり…。
でもたぶんベッドの上で弄ってる時間が一番長かったです。ファンレスだし、まぁ安価な端末なのでベッドで弄っていても罪悪感はあまりなかった。防塵性能とかついてないし、とくにキーボードには良くないんですけど、最悪ぶっ壊れてもメンタルへのダメージがなさそう。
筐体の経月変化
購入当初かなり固かったUSIペンの取り出しだけど、1ヶ月間使用する中で徐々にゆるくなっていき、今ではとくに労せずスムーズに取り出せる。とはいえ、ガバガバになって脱落するということはなく、今のところはほどよい固さに落ち着いたといったところです。まぁ取り出しに僕のほうが慣れただけかもしれないが。
けっこう使ったと思うんですけど芯が削れてる感じはないです。(ペーパーライクではなく、普通のアンチグレアフィルムを貼り付けて使用しています。)
ファブリック調のスタンドカバーとキーボード背面はけっこうほつれます。特にキーボードのエッジ部分のほつれがひどい。1ヶ月でこれだから1年後、2年後にはボロボロになっているかも。キーボード・タッチパッドの入力機能はまったく問題なし。
液晶は1ヶ月程度で劣化が確認出来るわけないですね。表示品質にはなんの問題もなし。
ちょいちょい掃除してるんですがディスプレイ面のベゼル部分にキーボード側のゴム跡が残ります。まぁ、ノートPCではよくあることです。液晶面には付着しないのでマシな方ですらあります。
キックスタンドカバーを外したらヒンジが干渉したっぽい傷跡がタブレット本体に残ってました。カバー着けてたら見えないんで個人的にはどうでもいいですけど、神経質な人は怒るだろうなぁって思った。
ChromeOSの診断機能で確認出来るバッテリーのサイクル回数は24回だった。個人的にはバッテリーの持ちが悪い印象はない。使ったら使っただけディスプレイの表示で減ってるという印象。(当たり前だが)
あと、使用していて発熱を感じたことはないです。これから夏になって本格的に暑くなったらわかんないですけど…でもそうなったらみなさんエアコン使いますよね。PCやスマートフォンのような精密機器使うなら常温の範囲内で使いましょう。
アウトカメラ、インカメラ、本体スピーカーは動作確認後はロクに使ってないんで評価不可能。
ブラウザの動作速度は意外とがんばってる
画像の多いPixivのようなサイトを開いても待たされ感は少ない。Webブラウジングや動画視聴、GoogleWorkspaceの利用であればたぶん実用的な速度で利用出来ると思う。CPUコアの世代や動作周波数、メインメモリの量やストレージの種類などからざっくり動作感の予測はついてたので大きな驚きはないが、Chromeブラウザの動作速度は思ったよりがんばってるじゃん、という感じ。
かなり快適と言ったら誇張になるが、同じような性能のWindows端末よりはやはり軽快にブラウザを利用出来るだろう。(と言ってもCM3と同じSoCを積んだWindows端末は存在しないが)
性能を理解した上で、3万円ちょいくらいまでで買えるならオススメ出来る選択肢
既に何度も何度も言っているのだがCM3は決して高性能な端末ではない。ガワのファブリックは一見高見えだが、開いたらプラスチッキーだし、付属のペンはコツコツ感がひどいので、筐体の質感も高いとは言いづらい。
とはいえおおむね実用的な速度でWebブラウジングなどの軽負荷な作業をこなせるし、Chromebook自体の利点として導入・管理はかんたんだ。
万人に勧めるつもりはないが、パワーユーザーが性能や出来ることを理解して購入する分には問題ないだろう。気軽に扱える使い潰し用のモバイルPCとしては有力な選択肢のひとつだと思う。
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