Microsoftが米国時間で2022年1月25日、Windows11以下サポートされているバージョンのWindowsで、非セキュリティプレビューリリース(Cパッチ)をリリースした。
セキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるものなので、必要がなければ適用する必要はない。
Windows 11 バージョン 21H1:KB5008353
Windows Server 2022:KB5009608
Windows 10 バージョン 21H2:KB5009596
Windows 10 バージョン 21H1:KB5009596
Windows 10 バージョン 20H2:KB5009596
Windows 10 バージョン 20H1:KB5009596
Windows 10 バージョン 1809、Windows Server 2019:KB5009616
- Windows 10(20H1/20H2/21H1/21H2) KB5009596のアップデートハイライト
- Windows 11(KB5008353 OSビルド 22000.469)のアップデートハイライト
- 2022年1月にリリースされたWindows関連更新プログラム
- 参考・関連記事
Windows 10(20H1/20H2/21H1/21H2) KB5009596のアップデートハイライト
- Internet Explore 11の今後の廃止を通知するリマインダーの追加。
- 新しい日本語入力方式エディタ(IME)を使用しているとき、Microsoft Officeアプリの動作が停止する可能性がある問題の更新。
- Windows 10 バージョン2004以降でUSBを使用して印刷すると、印刷が停止したり間違った出力がなされる問題の更新。
- 中国語IMEを使用してテキストを入力すると、アプリケーションの動作が停止する問題の更新。
- Microsoft Edgeにおいて特定のサラウンドサウンドオーディオの再生が妨げられる問題の更新。
- ニュースや関心のあるユーザーから自分のプロファイルを選択してMicrosoft Edgeにアクセスできる新機能の追加。
- Windows 11に移行するための、ユーザー設定同期の新しい機能が追加。 [同期する]設定を使用して、アプリケーションの一覧をMicrosoft アカウントに自動的にバックアップできる。その後、Windows 11でWindows アプリをすばやく復元することができる。この新機能は、今後数週間で展開される予定。
- 機能していないBluetoothデバイスに接続しようとすると、機能しているBluetoothデバイスの機能が停止する問題の更新。
- ヨルダンで2022年2月に開始するサマータイムへの対応。
- 電話番号が間違っていたロケールでWindows アクティベーションの電話番号の更新。
上記がハイライトとして案内されている他、Robocopyがファイルコピープロセスを再試行できない問題、Windowsが動作を停止し、エラー「IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」を生成する問題の対処などの改善と修正もアナウンスされている。
Windows 11(KB5008353 OSビルド 22000.469)のアップデートハイライト
- ハードウェアアクセラレーションによるBluetooth オーディオをサポートする一部のデバイスで、オーディオサービスが応答を停止する問題の更新。
- アプリが実行されていない時にアプリのアイコンに影響する問題の更新。タスクバー上で、アプリが実行されているようにアクティブに表示される場合がある。
- タスクバーの音量アイコンがミュートとして誤って表示される問題の更新。
- 複数のディスプレイに接続されているときにデバイスの動作が停止する問題の更新。
- セカンダリディスプレイのタスクバーにアイコンが表示されない場合がある問題の更新。
- サポートされているすべてのシステムで、自動輝度調整の暗い場所での応答性を改善。
上記がハイライトとして案内されている他、ARM64デバイスへのアプリケーションインストールの信頼性向上、ハイバネーションからの復帰時、ARM64デバイスが応答を停止する問題、IMEで文字列を入力しきれない問題、VPNプロファイルが表示されなくなる問題などが修正されている。エクスプローラーのパフォーマンス問題の修正もアナウンスされているので、Windows 11リリース時から指摘されていたメモリリークも修正されたか?
2022年1月にリリースされたWindows関連更新プログラム
1月4日および5日にWindows Server向けの定例外更新プログラムが公開されている。2021年12月の月例パッチを適用すると、Windows Serverの応答が停止する問題に対処したもの。
1月11日(米国時間)に月例のセキュリティアップデートがリリースされている。12月は年末進行でプレビューリリースがなかったので、プレビューリリースを含まない。Critical 9件を含む96件の脆弱性が対処されている。
Windows10 バージョン20H2/21H1/21H2にKB5009543、Windows 11にKB5009566│Microsoft製品に1月のセキュリティ更新
1月17日(米国時間)に1月のセキュリティアップデートで発生した問題に対処する帯域外アップデートをリリースしている。
VPN接続することが出来なくなる、Windows Serverのドメインコントローラーが勝手に再起動する、仮想マシンの起動に失敗する、ReFS形式のリムーバブルメディアがマウントできないといった問題に対処したもの。
1月のWindows Updateで発生した問題に対処する帯域外アップデート(KB5010795, KB5010793ほか)
その他、1月20日(米国時間)にWindows 10 バージョン21H2のバージョン20H2環境への自動配信が開始されている。
We started the first phase in the Windows 10, version 21H2 rollout for machine learning (ML) training. We are targeting devices on Windows 10, version 20H2 that are approaching end of servicing to update automatically to version 21H2. https://t.co/l7RbiFyq3O
— Windows Update (@WindowsUpdate) January 20, 2022
Windows 10 バージョン21H2は現在、バージョン2004以降を利用している一部のデバイスに展開中で、Windows Updateを手動でチェックしたユーザーを対象に提供されている。勝手にアップグレードされることは基本的にない。
ただし、サービス終了(Home/Pro版は2022年5月10日)が近づいている20H2は例外となり、21H2への自動更新が開始される。
バージョン21H2はOSのコア部分をバージョン 2004以降と共有していて、今のところ固有の不具合は報告されていない。バージョン 2004以降が問題なく動作しているデバイスならば、問題なく動作する…はずである。
1月26日(米国時間)にWindows 11がより広範なデバイスへとアップグレードオファーが行われる最終フェーズへと移行した。当初の計画である2022年半ばよりも早く、Windows 11の展開は最終段階に移行したことになる。
The upgrade offer to Windows 11 is entering its final phase of availability and is designated for broad deployment for eligible devices. https://t.co/7zSU6Fpi41
— Windows Update (@WindowsUpdate) January 26, 2022
Microsoftによると、手動でアップグレードを行うユーザーがWindows 10の二倍のペースに達しており、その上で大規模な問題が発生していないことから当初発表より展開ペースを早めても問題がないと判断したということのようだ。
Windows 11へのアップグレード対象となるデバイスを使用している場合、Windows Update画面で「Windows 11へのアップグレードの準備ができました」という案内が表示される。もし手動でアップデートの確認を行っても表示されない場合、ハードウェアなどの要件を満たしていないか既知の互換性問題があるために配信が差し止められているということになる。
参考・関連記事
January 25, 2022—KB5009596 (OS Builds 19042.1503, 19043.1503, and 19044.1503) Preview