僕が今、PCとペアリングして使っている(スマートフォンは別の完全ワイヤレスイヤホンで使ってます)ワイヤレスヘッドフォンは、TaoTronicsのSoundSurge 85。
音の傾向は低価格帯ではよくあるドンシャリで、タイムセールとかプライムデーなどで値下がりしている時なら5000円を切るくらいで買える製品です。
2万、3万円を超えるようなものや、あるいはそれ以上に高価な製品の溢れるヘッドホンとしては安価な部類で、プレミアムな製品群と比較すると音質や機能、性能の面では見劣りするものです。
6/18追記:Amazonでの販売が停止されたようです。
Taotronicsってどんなメーカー?
米国で企業し、現在は深センに本社を置いているサンバレーという中華系グループの展開しているオーディオ・家電ブランドです。
RAVpowerやVAVAなどのブランドと同グループのファミリーで、RAVpower製品は結構持ってる人もいるかもしれません。
Amazonや楽天のような無法地帯管理の緩い販売チャネルだけでなく、ヨドバシやJoshinのような比較的厳しい品質・取り扱い基準の大手電機系小売りでも取り扱いがあるので個人的には比較的信用の置ける企業として受け止めています。
これを買った理由
価格の面で優位があるのはもちろんです。でも、安いからって機能や性能の面でどこまで妥協出来るかはケースバイケース。
まず、この製品はアクティブノイズキャンセリング機能があります。お値段なりの性能ではありますが、パソコンや換気扇、エアコンなどのファンの音は十分かき消してくれます。ワイヤードは線が鬱陶しいので、ワイヤレスで使えること。遅延や音質は気にしないので、赤外線などではなくBluetoothがよいこと。2台の親機と同時に接続できる、マルチポイント機能に対応していること。スマートフォンやモバイルノートPCと同じ、Type-Cで充電出来ること。
それから、コンパニオンアプリがそもそも存在しないので、ないと使えない機能がないこと。
最近の有名なメーカーのワイヤレスヘッドホンやイヤホンには基本的にコンパニオンアプリが存在してノイズキャンセルのモードを変更したり、イコライザーで音質の調整が出来たりしますが、僕はコンパニオンアプリというやつがあまり好きではありません。周辺機器というものはUSBやBluetoothで接続したらなにもインストールせずOSの標準機能やハードウェア側の操作で使えるべきで、それがユニバーサルデザインというものだと思っています。必要以上の権限を要求して裏でこそこそ通信したり、アンインストールしてもレジストリやストレージにゴミを残していき、書き換え回数の制限があるフラッシュメモリを本当に本当に極僅かでも消耗していくところも嫌いです。
あ、でもマウスとかトラックボールとかキーボードとかのパワーユーザー向け入力装置はコンパニオンアプリが必要だと思ってますよ。プリンターのドライバとかユーティリティソフトは滅びて欲しいですね。
もちろん、駄目なところもある
ヘッドホン自体の宿命ですけど、長時間着けてると蒸れます。合皮製品なのでそのうち加水分解でボロボロになってくると思います。ANCはあるんですけど、外音取り込み機能はないです。
あと、どうもAmazonで売られている製品の在庫にApt-Xコーデックに対応する仕様の豪華な北米向けのものと、対応していないアジア向けのものが混ざっているとかなんとか。僕が買ったのは手持ちのAndroidスマートフォンで確認したところApt-Xで接続しているようなので北米仕様っぽい。
ボーダー5000で最低限必要な機能が提供される、コスパ優秀な製品
あまりメジャーなメーカーでなく、サクラっぽい提供品レビューも見るので大手を振ってオススメするのは憚られるのですが、僕自身はけっこう気に入って使ってます。