Microsoftが米国時間で9月30日、Windows10 v2004/20H2/21H1に対し、2021年9月度のプレビュー版更新プログラムをリリースした。これらのバージョンはOSのコアが共通なのでパッチも共通となる。
セキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるものなので、必要がなければ適用する必要はない。
9月にリリースされた更新プログラム
月の頭にずれ込んだ8月のオプション更新プログラムとそれを含む月例のセキュリティアップデートに加え、一般向けのサポートは終了しているが法人/組織向けサポートが続いているバージョン 1909でオプションの更新プログラムが先行してリリースされている。
Windows 10 v1909:KB5005624
Windows 10 Enterprise 2019 LTSC/IoT Enterprise 2019 LTSC/IoT Core 2019 LTSC:KB5005625
緊急性の高い広範のユーザーを対象とした定例外アップデートはなし。
Microsoft製品だと、Microsoft Edgeが94にバージョンアップされ安定版(Stable)のリリースサイクルが6週間から4週間に短縮された。アップデートをあまり頻繁に当てたくない法人/組織などはリリースサイクルが8週間の拡張安定版(Extended Stable)への移行を要検討。リリースサイクルの短縮はGoogleのChromeブラウザでも同様。
プレビュー版更新プログラム(KB5005611)のハイライト
- サマータイム(DST)変更後にシステム時刻が1時間ずれる不具合の修正
- Microsoft Outlookなどのアプリが通常の使用中に突然動作を停止する原因となる問題を修正
- 返信を入力できないMicrosoft Outlook アドインの不具合を修正
- 特定の画面解像度で、ニュースと関心事のアイコンがぼやける不具合の修正
- ニュースと関心事を無効化しているにもかかわらず、タスクバーを右クリックすると表示される不具合の修正
- Cortanaや他の音声アシスタントが録音するサウンドに歪みが生じる不具合の修正
- 再起動後、デバイスが機能しなくなる問題の修正
- タスクバーがデスクトップ下以外の場所に移動されている環境でアプリに入力ができない不具合の修正
インストール
同日、.NET Framework3.5および4.8の累積的な更新プレビュー(KB5005539)もリリースされている。
私物のhp ENVY x360 13-ar0000(20H2)ではダウンロードの所要時間とは別に、あわせて更新のインストールには10分近くかかった。再起動の所要時間は3分。
ストレージの読み書きが遅いHDDやeMMCのようなプア環境ではかなり時間がかかるはずだ。もしインストールする場合は就寝中にアップデートが行われるようにしたほうがいいかもしれない。
参考・関連リンク
September 30, 2021—KB5005611 (OS Builds 19041.1266, 19042.1266, and 19043.1266) Preview
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