Googleが11月7日(日本時間8日)、Androidの2022年11月セキュリティ情報を公開した。セキュリティパッチレベルは、2022-11-01、2022-11-05の2つに分かれている。
Android スマートフォンにおけるセキュリティパッチは通常、Android スマートフォンのOEMベンダー、あるいは販売を行っている携帯電話会社が提供の判断を行い、配信される。すべてのAndroid スマートフォンで毎月配信されるものではない。
今月のセキュリティ更新の対象はAndroid 10,11,12,12L,13。Android 9は2022年1月を最後に新規のセキュリティ更新が行われていない。GoogleはAndroidOS 各バージョンのサポート期限を明示していないものの、Android 12Lの正式リリースに伴いAndroid9はサポート対象外となっている可能性が高い。
2022-11-01
パッチレベル 2022-11-01では、フレームワーク7件、マルチプルコンポーネント1件、システム9件が対処された。最大の脆弱性はEoPのHigh。
今月はそのうち、フレームワーク1件(CVE-2022-2209)、システム1件(CVE-2022-20463)がGoogle Play システムアップデート(Project Mainline)でも修正が適用される。いずれもEoPのHigh。
2022-11-05
パッチレベル 2022-11-05では、2022-11-01での修正に加え、Imagination Technologies コンポーネント2件、Mediatek コンポーネントで2件、UNISOC コンポーネントで9件、Qualcomm コンポーネントで3件が対処された。
Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも評価がCriticalのものを含む10件の脆弱性が修正されている。
Pixel スマートフォンのセキュリティ修正と改善
Pixel スマートフォンにはAOSPのAndroid セキュリティ情報に加えて、追加のパッチを含むセキュリティアップデートが提供される。
Pixel(クローズドソース)2件、Qualcommのクローズドソースコンポーネントで3件の脆弱性が修正されている。最大の脆弱性はEoPのHighとなる。
バグ修正と改善
セキュリティ修正以外のバグの修正と改善はPixel Phone Helpのコミュニティフォーラムで公開されている。今月はすべてのPixel スマートフォンに提供される改善はない。
Pixel 6、Pixel 6 Pro、Pixel 6aのみ
- 特定のアプリがインストールされている場合、消費電力が増加する問題を修正
Pixel 7 および Pixel 7 Proのみ
- 特定の条件下でディスプレイが緑色にちらつくことがある問題を修正
- 特定の条件下で熱性能を改善するためのディスプレイ消費電力の最適化
- 特定の編集機能を使用するとGoogle フォトアプリがクラッシュすることがある問題の修正
参考・関連リンク
Android Security Bulletin—November 2022 | Android Open Source Project
Pixel Update Bulletin—November 2022 | Android Open Source Project
Google Pixel Update - November 2022 - Google Pixel Community