hikkie

気になる新製品情報やレビュー、ネットショッピング体験記、PCとモバイルのトピックス。

安すぎて気持ち悪い!?BaseusのSIMU S1 Pro 実機レビュー

※当サイトは収益化の手段としてGoogle AdsenseやAmazon アソシエイトなどの各種アフィリエイト広告を利用しています。

アイキャッチ

このあいだのAmazon タイムセール祭りでBaseusの完全ワイヤレスイヤホン、SIMU S1 Pro (Amazon)を買った。

手元の完全ワイヤレスイヤホンのひとつでステム部分のフィルターが剥がれ落ちてしまったので何でもいいから安いの買うか、と思って見繕ったものだが、セール時の価格はなんと3299円。アクティブノイズキャンセリング(以下ANC)や外音取り込み(以下ヒアスルー)、ワイヤレス充電(Qi)に対応する完全ワイヤレスイヤホンとしては破格の値段で、正直胡散臭いレベルだ。

現時点でのAmazonの価格は4399円だが、800円オフクーポンが配布されているため実売は4000円を切る。keepaのようなトラッカーで追いきれないので確実ではないのだが、たぶん常時500 - 800円引きくらいのクーポンを配っている。一番安いときは2500円オフクーポンが配られていて3099円だったなんて話も聞いた。

※価格、配布クーポン等は、予告なく変更、対象者が限られる場合があります。正確な情報は販売ページ上で十分にご確認ください。

結論だけ最初に。この製品はいいものですか?

実売価格が3000円ちょいと考えれば良いものだろう。もちろん、3000円相応の部分はたくさんある。

  1. Bluetooth バージョン5.2に準拠する最新の世代のチップセットを搭載し、左右同時伝送に対応している。
  2. ANCとヒアスルーに対応している。
  3. ワイヤレス充電(Qi)に対応している。

アンダー5000でこれらの仕様を実現している製品は2022年3月の現時点で他に見当たらない。

良くないところはどこですか?

  1. バッテリーケースや本体のカラーバリエーションが存在せず、好みに合わないと辛い。(実は日本市場に入ってきてないだけで黒のモデルもあるのだが)
  2. とくにイヤホン本体の外観に3000円相応のチープ感がある。
  3. ハイレゾ相当コーデック、ゲームモードなどは搭載されていない。
  4. イヤホン本体で音量操作が行えない。
  5. コンパニオンアプリもないのでタッチコントロールの設定やイコライザーの調整なども出来ない。
  6. Amazonの製品紹介画像、テキスト、説明書にも翻訳ミスがある。

仕様

Bluetooth バージョン:5.2準拠
バッテリー容量:40mAh/0.148Wh(イヤホン本体)、380mAh/1.406Wh(充電ケース)
公称再生可能時間:4.5 - 5.5時間+20 - 24時間(ノイズキャンセリング有効)
充電ポート:USB Type-C
充電時間:1.5時間(USB)、2.0時間(Qi)
その他、アクティブノイズキャンセリング対応、外音取り込み対応、ワイヤレス充電(Qi)対応

フォト

パッケージ
パッケージ裏
パッケージ上
パッケージ底面
インストールガイド
箱内部
バッテリーケースとケーブル
テキスト類
ポート
ケース底面
イヤホン本体
イヤホン本体スティック

Baseusってどんなメーカー?

2011年設立、シャオミの資本が投入された家電メーカーです。Xiaomi Global Communityにて、Baseusで検索すると製品がヒットすることが確認できます

完全子会社ではなく、シャオミとは別企業のはずですが特許・技術・マーケティング資産などはシャオミに帰属しています。技適もきちんと通ってます。

所感

バッテリーケースはかなりスリムで、メタリックなダークブルーは好みが分かれるだろうものの3000円のクオリティには見えないです。イヤホン本体はかなりチープな感じがするテカテカしたプラスチックです。

ステム

ステムは太めの楕円で、フィルターの接着剤跡に3000円感。

Qi利用時

この辺は個体差が出ると思われますが、ポートがゆるかったり、がたついたりする感覚はありませんでした。Qiはふつうに5Wで充電できて、満充電もきちんと認識できていました。メーカーロゴの方をコイルに接地する必要があります。画像はエレコムのW-QA14BK (Amazon)。

Baseusはシャオミ系企業であると書きましたが、シャオミブランドで売られているRedmiシリーズの完全ワイヤレスイヤホンよりも、1More(これもシャオミ系列のオーディオブランド)っぽい派手な色合い。

ドライバサイズがやや大きめだからかシェルもやや大ぶりで、装着感はあまり良くないと思います。イヤーピースのサイズが合っていればそう簡単に脱落はしないと思います。

アクティブノイズキャンセリングやヒアスルーはよくあるAiroha チップセットにビルトインのものだと思います。高価格帯の製品と比べれば見劣りしますが普通に効きます。ただ、標準のイヤーピースがペラいです。耳の形に合わないと遮音性も下がって期待しているほどのノイズキャンセリング性能は発揮できないでしょう。

自分は別に音響の専門家でもないですし、音質についてあれこれ語ることはしませんが、防水性能が高めのイヤホンでありがちな、くぐもった音だとは思いました。あとは初期状態での最小音量が他製品より大きく感じたのと、イヤホン本体側で音量調整ができないので環境によってはホワイトノイズが乗る原因になるかもしれません。(デバイス側で音量を絞り、出力側で音量を上げるとノイズが乗りがちです。)

参考・関連リンク

(まともな日本語サイトがないので) us.Baseus.com

(まともな日本語サイトがないので) us.Baseus.com SIM S1 Pro製品ページ