HPの930 クリエイター ワイヤレスマウスを買いました。今まではロジクールのM590を使用していたのですが、清掃や接点洗浄してもチャタリングが出るようになってしまい使い物にならなくなってしまい、そろそろLogiboltに移行するかなと思ったのですが価格と機能の面で折り合いがつく製品がラインナップされておらず、とりあえずの「つなぎ」として。
個人的にはペアリング切り替えスイッチがアクセスしやすい位置にあることを一番重視しています。この製品はペアリング切り替えスイッチがサイドにあって大変よいです。
ちなみに、メーカー提供品によるPR記事が出回ってるこの製品ですが、僕は自費で購入しました。楽天市場のHP Garage Store (HP公式ストア)で4400円でした。そもそも大幅なディスカウントが前提の値付けだと思われます。
7ボタンプログラマブル
チルトホイール対応
USB-Cで充電出来る
ペアリング切り替えスイッチがアクセスしやすい位置にある←これが一番大切!
👎DIslike
クリックは硬め
静音モデルのラインナップがない
カラーバリエーションがない
カタログスペック
接続方式:Bluetooth 5.0 × 2台、独自USBアダプターによる2.4GHzワイヤレス接続
センサー方式:ガラス面対応の光学式センサー(PixArt PAW3805EK)
センシング解像度:800 – 3000 dpi
スクロールホイール:高速スクロール / 左右チルト機能搭載
電源方式:600mAhのリチウムイオン電池搭載(USB-Cポートからの充電)
バッテリ駆動時間:公称約12週間、1分の充電で最大3時間駆動
サイズ:約 120.7 mm × 79 mm × 46.7 mm
重量:約130g
カラー:シルバー
対応OS(Bluetooth接続):Windows 8以降、MacOS X 10.10以降
対応OS(2.4GHzワイヤレス接続):Windows 7以降、MacOS X 10.10以降
保証期間:1年
カタログスペック的にはとくにネガティブな部分のない多ボタンワイヤレスマウスです。あえて言えばMicrosoftの提供するSwift ペアというBluetooth クイックペアリング機能に非対応なことくらいでしょうか。まあでも、Windowsデバイスと接続するときはUSBアダプター使うんじゃないですかね。
マウスホイールの抵抗を切り高速でスクロールすることが出来るようにする機能は比較的高価な一部の製品にしか搭載されないもので、実売が5000円切る製品だと他には見当たらないと思います。
スペック表ではBluetoothのバージョン5.0が指定されていますが、Bluetoothは基本的にバージョンの差異による違いをユーザーを意識することがないようにマスクされていて、Bluetooth 4.0以降のデバイスで使用出来るはずです。ただし、BLEに非対応のBluetooth 3以前のデバイスでは使用出来ないはず。
使用出来るといっても、Bluetoothのバージョンが古いデバイスとペアリングするとマウスのバッテリー残量が確認出来ない、ペアリング切り替え時にもたつく、スマートフォンのモバイルデータ通信と干渉する、スリープ復帰や不意の切断時の再接続が遅いなどの様々な問題が発生すると思われます。
外観
コンパニオンアプリ
プログラマブルボタンの設定にはHP Accessory Centerと言うコンパニオンアプリをデバイスにインストールする必要があります。HP Accessory Centerが提供されているのはWindows(Microsoft Store)とMac(Mac App Store)のみ。
AndroidやChromeOS、iOS、iPadOSでもマウスとして利用することは出来ますが、カスタマイズは利用出来ません。これはどこのメーカーのどの製品もそういうもの。
インプレッション
いわゆるクリエイター向け多ボタンマウスはみんなこんな感じですが、大ぶりなマウスなので手が小さい方、マウスをつまむように持つ人には向いていないと思います。また、大きくて重いので感度を下げた設定でマウスをガシガシ動かして使うタイプの人にも向いていないと思います。
それから、スイッチは静音仕様ではないのでカチカチ音はがっつりあります。個人的にはぐにゅっとしたものよりは好き。
全面硬質のプラ素材で加水分解でべたべたになる心配はなさそうです。マットな質感で指紋も目立たないです。そこまで使用していないので断言出来ませんが、変色もしづらそう。
実は購入の理由のひとつは楽天市場でのレビューがけっこう散々だったこと。やたら評価が悪いので、それほどのものなのか?と怖いものみたさで選びました。まだ使って一週間ほどですが、もちろんすべてが完璧ではないにしてもそこまで酷評されるほどか?というのが正直な感想。
サイドの3ボタンやペアリング切り替えスイッチの押し間違い、ホイールスクロールの不安定さなどがレビューで指摘されてたのですが、ポジションに慣れたら押し間違えるようなボタンの数じゃないですし、高速スクロールをオフにするとスクロールはガタガタ感あるかも。世の中の普通の人とそう変わらないだろうかぶせ持ちで使用していますが、とくに疲労感を感じたり持ちづらいとも思わず。手指の長さが足りてなかったりポジションが上の方でマウスの先端でクリック出来ないと余計に硬く感じるんじゃないかなーと。あと、それまで手首を机にベタ置きでホールド出来たマウスから手首を浮かせないとホールド出来ないサイズになった結果疲れる…みたいな人もいそう。
個人の感想ですけど、サイズ感さえ問題ないなら価格に見合わない機能性を持つ良い製品だと思います。もちろん、定価では買わないですけどね。
参考・関連リンク
HP 930 クリエイター ワイヤレス マウス | 日本HP