2月にリリースされた更新プログラムの覚え書き│2022年2月のWindows 非セキュリティプレビューリリース (Cパッチ)

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新しいメディアプレイヤー

新しいメディアプレイヤーアプリ。

Microsoftが米国時間で2022年2月15日、Windows11以下サポートされているバージョンのWindowsで、非セキュリティプレビューリリース(Cパッチ)をリリースした。

セキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるものなので、必要がなければ適用する必要はない。

ナレッジベース番号
Windows 10 バージョン 20H2/21h1/21H2:KB5010415
Windows 11 (Original Release):KB5010414
Windows Server 2022:KB5010421
Windows Server 2019:KB5010427

 

Windows 10 バージョン20H1/20H2/21H1/21H2

ハイライトとして、
  • Microsoft EdgeのIEモードとMicrosoft Edge間でCookieを共有する機能(Windows 10でも利用可)
  • F1キーを押したときにMicrosoft Edge IEモードが機能しなくなる問題の更新
  • Microsoft EdgeのIEモードがダイアログボックスに影響する問題の更新
  • スクリーンリーダーが戻るボタンを「戻るボタン」ではなく「ボタン」と説明する問題の更新
  • 簡体字中国語IMEが完全に使用できなくなることがある問題の更新 

がアナウンスされている。

Windows 11(Original Release)

ハイライトとして、
  • Microsoft EdgeのIEモードとMicrosoft Edge間でCookieを共有する機能(Windows 10でも利用可)
  • デバイスに追加のモニターを接続すると追加のモニターのタスクバーにも時計と日付が表示される機能
  • タスクバーの配置が中央揃えの場合、天気をタスクバーの左側に追加。天気にカーソルを合わせると、ウィジェットパネルが画面の左側に表示され、カーソルを合わせるのをやめると消える
  • Microsoft EdgeのIEモードがダイアログボックスに影響する問題の更新
  • F1キーを押したときにMicrosoft Edge IEモードが機能しなくなる問題の更新
  • ファイルエクスプローラーのコマンドメニューとコンテキストメニューでRTLの言語テキストが左寄せで表示される問題の更新
  • 管理者でないユーザーに対して、設定のタイムゾーン リストが空白で表示される可能性がある問題の更新
  • バッテリー、音量、Wi-Fi、その他のアイコンにカーソルを合わせた後、タスクバーの空の領域に誤ったツールチップが表示される問題の更新

がアナウンスされている。

2022年2月にリリースされたWindows関連更新プログラム

2月8日(米国時間)に月例セキュリティ更新プログラムが公開されている。重大度がCriticalのものはないが、エクスプロイトが公開されている脆弱性が1件。

Microsoft Edgeに2月10日(米国時間)に最新安定版が公開されている。なりすましの問題などの脆弱性に対処したものだが、2月16日の現時点では2月14日に公開されたChromeの安定版アップデートに追いつくものはまだ公開されていない。こちらは既にエクスプロイトが広がっているという報告もある。

(追記)2月16日(米国時間)、あらためて上記の悪用報告のある脆弱性(CVE-2022-0609)に対処したMicrosoft Edgeの最新安定版が公開された。(追記ここまで)

2月15日(米国時間)にWindows 11のFluent Design Systemに準拠するようリデザインされたメモ帳、メディアプレイヤーの一般提供が開始されている。

メモ帳はダークテーマに対応した他、設定画面の新設、メニューバー、検索・置換ダイアログが刷新された。

メディアプレイヤーは既存のGrooveミュージックを置き換えるもので、リテラシーが低かったり標準アプリ以外を使えないユーザーの間で一時的に混乱を招く可能性はある。GrooveミュージックはもともとMicrosoftの音楽サービス用クライアントアプリとしてつくられたものだが、これは鳴かず飛ばずで今はSpotifyと提携してしまっている。

新しいメモ帳とメディアプレイヤーはMicrosoft Store経由で提供が行われる。ライブラリタブを開いてアプリのアップデートを確認することで更新が可能。

新しいメディアプレイヤーは登場したものの、Windows Media Playerは引き続き[スタート]画面(コントロール パネル)の「Windows ツール」フォルダーから利用できる。

それから、2月15日(米国時間)にプレビュー版のAmazon アプリストアの一般提供が米国地域で開始された。Amazonのアプリストアで公開されている一部のAndroid アプリやAndroid ゲームをWindows 11上で利用することができる。ただし、現状では日本での展開は未定。公開されてもエンタメユーザーが期待するようなゲームアプリが気軽に遊べるかは微妙なところだが。

(2月26日追記)Microsoftが、Windows デバイスをリセットもしくは遠隔消去する際、[すべて削除する]オプションを選択してもデータが削除されず、残ってしまうケースがあることを認めた。

この問題はOneDriveのような、リパースデータ(NTFSなどにあるリパースポイント機能で管理されているデータ)を含むフォルダを持つアプリで発生する可能性があるとのこと。ローカルと同期されておらず、クラウドのみにデータを保持している場合は影響を受けない。Windows 10 バージョン20H2以降のクライアントOSで発生しており、サーバーOSは無関係。

現在解決策を検討中で、詳細が決まり次第アナウンスするとのこと。それまではWindowsをリセットする前にOneDriveからサインアウトするか、Microsoft アカウントの紐づけを解除することで問題を回避するよう呼び掛けている。

既に初期状態に戻したデバイスについてはKB5012334のトピックに従いWindows.oldフォルダを削除することでリスクを低減することが出来るとしている。(追記ここまで)

参考・関連リンク

February 15, 2022—KB5010415 (OS Builds 19042.1566, 19043.1566, and 19044.1566) Preview

February 15, 2022—KB5010414 (OS Build 22000.527) Preview

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