Windows10(20H2/21H1/21H2)にKB5012599, Windows 11にKB5012592│Microsoft製品に4月のセキュリティ更新

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Windows ロゴ

Microsoftが4月12日(米国時間)、サポートが継続しているすべてのWindowsに対し月例のセキュリティ更新プログラムをリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。

ナレッジベース番号
Windows 10 バージョン20H2/21H1/21H2:KB5012599
Windows Server 2019:KB5012647
Windows Server 2016:KB5012596
Windows 11(Original Release):KB5012592
Windows Server 2022:KB5012604
Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2 マンスリー ロールアップ:KB5012670
Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ:KB5012639
Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ:KB5012650
Windows Server 2012 セキュリティのみ:KB5012666

Windows 10 バージョン20H2/21H1/21H2

2004のすべてのバージョンで12月14日のアップデートを最後にサポートが打ち切られている。

バージョン20H2は、Home、Pro、Pro Education、Pro for Workstationsエディションのサポートが2022年5月10日で打ち切られる。

バージョン1909のEnterprise、Education、IoT Enterpriseエディションのサポートが2022年5月10日で打ち切られる。

Windows 10 バージョン20H2/21H1/21H2のOSコア部分は共通で、更新プログラムの内容は同一となる。月例のセキュリティ修正に先月の非セキュリティプレビュー(Cパッチ)で提供された修正の内容を含む。

ハイライトとして、セキュリティ修正のみが案内されている。また、クラスタ共有ボリューム(CSV)でサービス拒否(DoS)脆弱性を引き起こす問題(CVE-2022-26784)に対処したことがアナウンスされている。

Windows 11(Original Release)

月例のセキュリティ修正に先月の非セキュリティプレビュー(Cパッチ)で提供された改善の内容を含む。

ハイライトとして、セキュリティ修正のみが案内されている。追加の問題はドキュメント化されていない。

手元のWindows 11デバイスの一部でアップデート後、ディスプレイが上下反転して表示される問題が発生した。再起動で解決したが。

Windows 8.1

セキュリティのみとマンスリー ロールアップの2種類が用意されているが、マンスリー ロールアップの適用が推奨されている。

企業向け有償延長サポートに加入している顧客には、Windows 7とWindows ServerNE 2008/2008 R2向けにもパッチが提供される。

既知の問題

現時点で追加はなし。4月4日(米国時間)、3月のプレビューパッチの適用後に一部のコンテンツが正しく表示されなかったり、アプリウィンドウの外に表示される問題が発生していることを明らかにされているが、こちらはKIR(Known Issue Rollback)と呼ばれるロールバックシステムですでに解決済みとなる。

3月にリリースされた更新プログラムの覚え書き│2022年3月のWindows 非セキュリティプレビューリリース (Cパッチ)

(追記)2022年4月度のセキュリティアップデート適用後の環境でセキュリティソフト「ESET」シリーズに含まれるセキュアブラウザーが起動出来なくなる問題が発生していることが代理店を務めるキヤノンITソリューションズから明らかにされている。

セキュアブラウザが自動起動するよう設定されたWebページへアクセスすると「保護されたブラウザを開始できませんでした」というエラーメッセージが表示されたり、セキュアブラウザを起動しようとすると「アプリケーションを正しく起動できませんでした(0xc0000022)」というメッセージが表示されることがあった。

現在は解決済み。詳細は公式F&Qを。

【解消済み】Windows Update後、セキュアーブラウザーが起動しない | ESETサポート情報

(追記ここまで)

Microsoft Officeなど

Microsoft EdgeはWindows Updateのリリースサイクルとは別に更新がリリースされている。Edge 94からChromeと同様、通常4週ごとにメジャーリリースが行われる。ただし、緊急性の高いセキュリティアップデートや重要な修正に関しては、メジャーリリースとは別に配信されることがある。

メジャーリリースのリリーススケジュールはMicrosoftがドキュメントを公開している。4月は1日にEdge 100が公開済み、28日の週にEdge 101がリリース予定。また、7日および11日(米国時間)に脆弱性を修正するセキュリティアップデートもリリースされている。

Microsoft Edge リリース スケジュール | Microsoft Docs

Microsoft Edge セキュリティ更新プログラムのリリースノート | Microsoft Docs

Microsoft Officeなどのマイクロソフト製品も脆弱性の修正、信頼性向上の月次アップデートがWindows Update経由で配信されている。これらの製品は、ユーザーがWindowsの更新時に他のMicrosoft製品の更新プログラムも入手するオプションを有効にしていないと配信されない。

Release notes for Microsoft Office security updates - Office release notes | Microsoft Docs

参考・関連リンク

Security Update Guide - Microsoft Security Response Center

Windows 11 known issues and notifications | Microsoft Docs