Microsoftが6月14日(PST)、サポートが継続しているすべてのWindowsに対し月例のセキュリティ更新プログラムをリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。
Windows 10およびWindows 11のいずれも先月の非セキュリティプレビュー(Cパッチ)で提供された改善の内容を含む。
Windows Server 2019:KB5014692
Windows Server 2016:KB5014702
Windows 11(Original Release):KB5014697
Windows Server 2022:KB5014678
Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2 マンスリー ロールアップ:KB5014738
Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ:KB5014746
Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ:KB5014747
Windows Server 2012 セキュリティのみ:KB5014741
- Windows 10 バージョン21H1/21H2
- Windows 11(Original Release)
- Windows 8.1
- Microsoft Officeなど
- IEのサポート終了
- 参考・関連リンク
Windows 10 バージョン21H1/21H2
バージョン20H2のHome、Pro、Pro Education、Pro for Workstationsエディション、バージョン1909のEnterprise、Education、IoT Enterpriseエディションのサポートが2022年5月10日のアップデート配信を最後に打ち切られた。
一方でWindows 10 バージョン21H2が4月15日(PST)に提供制限を解除され広範な展開へ移行している。5月17日(PST)にはWindows 11も広範な展開へ移行している。
まだ20H2を利用している場合は早急により新しいバージョンへ移行すべき。
Windows 10 バージョン 21H1/21H2のOSコア部分は共通で、更新プログラムの内容は同一となる。月例のセキュリティ修正に先月の非セキュリティプレビュー(Cパッチ)で提供された修正の内容を含む。
ハイライトとしてはセキュリティ修正のみが案内されている。その他、Microsoft ファイルサーバーのシャドウコピーエージェントサービスにおける特権昇格(EoP)の脆弱性への対処がアナウンスされている。これに伴い、2022年6月14日以降のWindows Updateをアプリケーションサーバーとファイルサーバーの両方にインストールする必要があるとのこと。
現在、新しい問題の報告はドキュメント化されていない。
Windows 11(Original Release)
月例のセキュリティ修正に先月の非セキュリティプレビュー(Cパッチ)で提供された改善の内容を含む。
ハイライトとしてはセキュリティの修正のみが案内されている。その他の一般的な改善のアナウンスもなし。
現在、新しい問題の報告はドキュメント化されていない。
Windows 8.1
セキュリティのみとマンスリー ロールアップの2種類が用意されているが、マンスリー ロールアップの適用が推奨されている。
企業向け有償延長サポートに加入している顧客には、Windows 7とWindows ServerNE 2008/2008 R2向けにも最大で2023年までセキュリティパッチが提供される。
Microsoft Officeなど
Microsoft EdgeはWindows Updateのリリースサイクルとは別に更新がリリースされている。Edge 94からChromeと同様、通常4週ごとにメジャーリリースが行われる。ただし、緊急性の高いセキュリティアップデートや重要な修正に関しては、メジャーリリースとは別に配信されることがある。
メジャーリリースのリリーススケジュールはMicrosoftがドキュメントを公開している。6月は23日週にStableバージョンのリリースが予定されている。
Microsoft Edge リリース スケジュール | Microsoft Docs
Microsoft Edge セキュリティ更新プログラムのリリースノート | Microsoft Docs
Microsoft Officeなどのマイクロソフト製品も脆弱性の修正、信頼性向上の月次アップデートがWindows Update経由で配信されている。これらの製品は、ユーザーがWindowsの更新時に他のMicrosoft製品の更新プログラムも入手するオプションを有効にしていないと配信されない。
Release notes for Microsoft Office security updates - Office release notes | Microsoft Docs
IEのサポート終了
Internet Explorer (IE)のサポート終了は日本時間で6月16日。終了後はIEのみで動作する仕様のコンテンツが利用できなくなる。
サポート終了後にIEを立ち上げようとするとMicrosoftの新標準ブラウザ「Microsoft Edge」が自動的に起動する。IEのみに対応していたコンテンツは、Edgeを「IEモード」に設定すると従来通り利用できるはず。