Microsoft製品に9月のセキュリティ更新。Windows 11で発生していたサインイン出来ない問題が修正

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Windows Update

Microsoftが9月13日(日本時間14日)、サポートが継続しているすべてのWindowsに対し月例のセキュリティ更新プログラムをリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。

Windows 10およびWindows 11のいずれも先月の非セキュリティプレビュー(Cパッチ)で提供された改善の内容を含む。

ナレッジベース番号
Windows 10 バージョン21H1/21H2:KB5017308
Windows Server 2019:KB5017315
Windows Server 2016:KB5017305
Windows 11(Original Release):KB5017328
Windows Server 2022:KB5017316
Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2 マンスリー ロールアップ:KB5017367
Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ:KB5017365
Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ:KB5017370
Windows Server 2012 セキュリティのみ:KB5017377

今後のアップデートサイクル

Windows 11のリリース当初、今後の機能アップデートのリリースは1年に1度となるとアナウンスされていたのだが、どうもSun Valley 3こと「23H2」はキャンセルされ、大型アップデートに該当するものは2024年まで提供されないことになりそうだ。今後は大規模なアップデートが3年に1回配信され、代わりに小規模な機能追加アップデートが年4回、四半期ごとに提供されるようになる、とのこと。

その通りであるなら今後、そう遠くないうちに正式に今後のアップデートがどのように提供されるかアナウンスが行われるはずだ。9月中か遅くても10月には2022年の機能アップデートが一般にリリースされるはずなので、そのタイミングで情報公開がされるかもしれない。

Windows 11 22H2やWindows 10 22H2が正式発表されたが、今の所年1のアップデートサイクルを変えるつもりはない、ということのようである。

Windows 10 バージョン21H1/21H2

Windows Server バージョン20H2が8月9日のセキュリティアップデートの配信でもってサポートが打ち切られた。

Windows 10 バージョン 21H1/21H2のOSコア部分は共通で、更新プログラムの内容は同一。月例のセキュリティ修正に先月の非セキュリティプレビュー(Cパッチ)で提供された修正の内容を含む。

ハイライトとしてはセキュリティ問題への対処のみが案内されている。現時点でこのアップデートで既知の問題はドキュメント化されていない。

Windows 11(Original Release)

月例のセキュリティ修正に先月の非セキュリティプレビュー(Cパッチ)で提供された改善の内容を含む。

ハイライトとして、8月25日にリリースされたCパッチ(KB5016691)適用後に発生していたとされるマイクロソフトアカウント(MSA)に影響する既知の問題への対処が挙げられている。サインイン・サインアウトに使用するWebダイアログが表示されない場合があった。

この問題は更新プログラムのインストール後、Microsoft アカウントをWindows 11に追加した場合にのみ影響した。さらに、サインインの問題は初めてサインインするときにのみ発生し、PCの再起動またはサインアウト後の「短時間」のみ発生していたため、時間の経過で解消されるものだった。KIRでロールバックが適用されていたが、あらためて修正されたかたち。

8月のセキュリティアップデート後、一部のデバイスで発生しているとされている起動時にBitLocker 回復キーが要求される問題は未だ解消していないようだ。09/14 04:30時点で既知の問題は更新されていない。

▼参考・関連リンク

Windows 11 known issues and notifications | Microsoft Docs

Windows 8.1

セキュリティのみとマンスリー ロールアップの2種類が用意されているが、マンスリー ロールアップの適用が推奨されている。

企業向け有償延長サポートに加入している顧客には、Windows 7とWindows ServerNE 2008/2008 R2向けにも最大で2023年までセキュリティパッチが提供される。

Microsoft Officeなど

Microsoft EdgeはWindows Updateのリリースサイクルとは別に更新がリリースされている。Edge 94からChromeと同様、通常4週ごとにメジャーリリースが行われている。ただし、緊急性の高いセキュリティアップデートや重要な修正に関しては、メジャーリリースとは別に配信されることがある。

メジャーリリースのリリーススケジュールはMicrosoftがドキュメントを公開している。9月は26日の週にStableバージョンがリリースされる予定。

Microsoft Edge リリース スケジュール | Microsoft Docs

Microsoft Edge セキュリティ更新プログラムのリリースノート | Microsoft Docs

Microsoft Officeなどのマイクロソフト製品も脆弱性の修正、信頼性向上の月次アップデートがWindows Update経由で配信されている。これらの製品は、ユーザーがWindowsの更新時に他のMicrosoft製品の更新プログラムも入手するオプションを有効にしていないと配信されない。

Release notes for Microsoft Office security updates - Office release notes | Microsoft Docs

参考・関連リンク

Security Update Guide - Microsoft Security Response Center

Windows 11 known issues and notifications | Microsoft Docs

Microsoft moves to new Windows development cycle with major release every three years, feature drops in between | Windows Central