Microsoftが10月11日(日本時間12日)、サポートが継続しているすべてのWindowsに対し月例のセキュリティ更新プログラムをリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。
Windows 10およびWindows 11のいずれも先月の非セキュリティプレビュー(Cパッチ)で提供された改善の内容を含む。
Windows 10 バージョン21H1/21H2:KB5018410
Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2 マンスリー ロールアップ:KB5018474
Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ:KB5018476
Windows Server 2022:KB5018421
Windows Server 2019:KB5018419
Windows Server 2016:KB5018411
Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ:KB5018457
Windows Server 2012 セキュリティのみ:KB5018478
Windows 11 バージョン21H1/22H2
月例のセキュリティ修正に先月の非セキュリティプレビュー(Cパッチ)で提供された改善の内容を含む。リリースされたばかりのWindows 11 バージョン22H2へのCパッチは10月1日にリリースされている。
ハイライトとしてはセキュリティ問題への対処のみが案内されている。既知の問題への対処のアナウンスはなし。
22H2のリリース時に10月に先送りされた複数の機能追加のアップデートは今月後半のCパッチで提供されると思われる。具体的には以下の機能が追加される予定。
- 純正ファイルエクスプローラーへのタブ機能の追加
- ギャラリー機能などを強化した新しい「フォト」アプリへの刷新
- 電話番号や日付などのテキストをコピーした際に電話をかけたりイベント追加などのサジェスチョンアクションの追加
- タスクバーオーバーフローメニューの追加
- 近距離共有機能の追加
▼参考・関連リンク
Windows 11 known issues and notifications | Microsoft Docs
Windows 10 バージョン21H1/21H2
Windows 10 バージョン21H1のサポートが12月13日で打ち切られる予定となっている。
Windows 10のバージョン22H2は今月(10月)リリース予定。
Windows 10 バージョン 21H1/21H2のOSコア部分は共通で、更新プログラムの内容は同一。月例のセキュリティ修正に先月の非セキュリティプレビュー(Cパッチ)で提供された修正の内容を含む。
ハイライトとしてはセキュリティ問題への対処のみが案内されている。既知の問題への対処のアナウンスはなし。
Windows 8.1
セキュリティのみとマンスリー ロールアップの2種類が用意されているが、マンスリー ロールアップの適用が推奨されている。
企業向け有償延長サポートに加入している顧客には、Windows 7とWindows ServerNE 2008/2008 R2向けにも最大で2023年までセキュリティパッチが提供される。
Microsoft Officeなど
Microsoft EdgeはWindows Updateのリリースサイクルとは別に更新がリリースされている。Edge 94からChromeと同様、通常4週ごとにメジャーリリースが行われている。ただし、緊急性の高いセキュリティアップデートや重要な修正に関しては、メジャーリリースとは別に配信されることがある。
メジャーリリースのリリーススケジュールはMicrosoftがドキュメントを公開している。9月は26日の週にStableバージョンがリリースされる予定。
Microsoft Edge リリース スケジュール | Microsoft Docs
Microsoft Edge セキュリティ更新プログラムのリリースノート | Microsoft Docs
Microsoft Officeなどのマイクロソフト製品も脆弱性の修正、信頼性向上の月次アップデートがWindows Update経由で配信されている。これらの製品は、ユーザーがWindowsの更新時に他のMicrosoft製品の更新プログラムも入手するオプションを有効にしていないと配信されない。
Release notes for Microsoft Office security updates - Office release notes | Microsoft Docs