Microsoftが11月8日(日本時間9日)、サポートが継続しているすべてのWindowsに対し月例のセキュリティ更新プログラムをリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。
Windows 10およびWindows 11のいずれも先月の非セキュリティプレビュー(Cパッチ)で提供された改善の内容を含む。
Windows 11 バージョン21H2:KB5019661
Windows 10 バージョン21H1/21H2/22H2:KB5019959
Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2 マンスリー ロールアップ:KB5020023
Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ:KB5020010
Windows Server 2022:KB5019081
Windows Server 2019:KB5019966
Windows Server 2016:KB5019964
Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ:KB5020009
Windows Server 2012 セキュリティのみ:KB5020003
Windows 11 バージョン21H1/22H2
月例のセキュリティ修正に先月の非セキュリティプレビュー(Cパッチ)で提供された改善の内容を含む。
ハイライトとして、セキュリティ問題が案内されている他、バージョン22H2のみでファイルエクスプローラーにおけるフォルダーのローカライズ(言語設定に応じてシステム既定で用意されるファイルフォルダの名前が異なって見える)に失敗する問題への対処がアナウンスされている。こちらは10月25日のCパッチに含まれていたもの。
アップデートにはタスクバー上の右クリックからタスクマネージャを起動する機能の段階的なロールアウトが含まれるはずだが、現時点で有効になっている環境が手元にない。
▼参考・関連リンク
Windows 11 known issues and notifications | Microsoft Docs
Windows 10 バージョン21H1/21H2/22H2
Windows 10 バージョン21H1のサポートが12月13日で打ち切られる予定となっている。
Windows 11においてはセキュリティおよびプレビューの更新プログラムが分離されているが、Windows 10 バージョン 21H1/21H2/22H2のOSコア部分は共通で、更新プログラムの内容は同一。月例のセキュリティ修正に先月の非セキュリティプレビュー(Cパッチ)で提供された修正の内容を含む。
ハイライトとしてはセキュリティ問題への対処のみが案内されている。既知の問題への対処のアナウンスはなし。
Windows 8.1
セキュリティのみとマンスリー ロールアップの2種類が用意されているが、マンスリー ロールアップの適用が推奨されている。
企業向け有償延長サポートに加入している顧客には、Windows 7とWindows ServerNE 2008/2008 R2向けにも最大で2023年までセキュリティパッチが提供される。
Microsoft Officeなど
Microsoft EdgeはWindows Updateのリリースサイクルとは別に更新がリリースされている。Edge 94からChromeと同様、通常4週ごとにメジャーリリースが行われている。ただし、緊急性の高いセキュリティアップデートや重要な修正に関しては、メジャーリリースとは別に配信されることがある。
メジャーリリースのリリーススケジュールはMicrosoftがドキュメントを公開している。11月はStableバージョンのリリース予定はなし。
Microsoft Edge リリース スケジュール | Microsoft Docs
Microsoft Edge セキュリティ更新プログラムのリリースノート | Microsoft Docs
Microsoft Officeなどのマイクロソフト製品も脆弱性の修正、信頼性向上の月次アップデートがWindows Update経由で配信されている。これらの製品は、ユーザーがWindowsの更新時に他のMicrosoft製品の更新プログラムも入手するオプションを有効にしていないと配信されない。
Release notes for Microsoft Office security updates - Office release notes | Microsoft Docs