Microsoftが1月10日(日本時間11日)、サポートが継続しているすべてのWindowsに対し月例のセキュリティ更新プログラムをリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。
先月はホリデーの休暇でWindows 10およびWindows 11への非セキュリティプレビュー(Cパッチ)のリリースはなし。
Windows 11 バージョン21H2:KB5022287
Windows 10 バージョン21H2/22H2:KB5022282
Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2 マンスリー ロールアップ:KB5022352
Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ:KB5022346
Windows Server 2022:KB5022291
Windows Server 2019:KB5022286
Windows Server 2016:KB5022289
Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ:KB5022348
Windows Server 2012 セキュリティのみ:KB5022343
- Windows 8.1などの複数の製品が今月でサポート終了
- Windows 11 バージョン21H1/22H2
- Windows 10 バージョン21H2/22H2
- Microsoft Officeなど
Windows 8.1などの複数の製品が今月でサポート終了
固定 ライフサイクル ポリシーに則り、2023年1月10日(現地時間)に以下の製品群でサポートが終了する。具体的には、Visual Studio 2012やWindows 8.1、Windows 7の延長サポートが打ち切られている。Windows Server 2012 R2は、Datacenter、Essentials、Embedded Systems、Foundation、および Standardのサポートが 2023年10月10日に終了する。
- Dynamics AX 2012 R3
- Dynamics NAV 2013
- Dynamics NAV 2013 R2
- Internet Information Services (IIS), IIS 8.5 on Windows 8.1
- Microsoft Diagnostics and Recovery Toolset 8.0
- Microsoft Report Viewer 2012 Runtime
- Microsoft Report Viewer Redistributable 2012
- Service Bus for Windows Server
- User Experience Virtualization (UE-V) 1.0
- Visual Studio 2012
- Visual Studio Team Foundation Server 2012
- Windows 7, Extended Security Update Year 3
- Windows 8.1
- Windows Defender For Windows 8 and 8.1
- Windows Embedded 8.1 Pro
- Windows RT
- Windows Server 2008, Extended Security Update Year 3
- Windows Server 2008 R2, Extended Security Update Year 3
- Workflow Manager 1.0
Windows 11 バージョン21H1/22H2
Windows 11 バージョン22H2、バージョン21H2ともにハイライトとして、セキュリティ問題への対処が案内されている。共通する改善として、
- 管理者権限を持たないユーザーが管理者のみが実行可能な操作を実行できる可能性があったローカル セッション マネージャー (LSM)に影響する問題への対処
- Microsoft Open Database Connectivity (ODBC) SQL Server Driver ( sqlsrv32.dll ) を使用してデータベースに接続するアプリに影響する既知の問題への対処
がアナウンスされている。その他、バージョン21H1では一部のデバイスの起動時にブルースクリーン(0xc000021a)エラーが発生する問題への対処が行われた。
バージョン22H2で発生している大容量ファイル コピーに想定より時間がかかる問題はまだ修正されていないよう。
Windows 10 バージョン21H2/22H2
Windows 11においてはセキュリティおよびプレビューの更新プログラムが分離されているが、Windows 10 バージョン 21H2/22H2のOSコア部分は共通で、更新プログラムの内容は同一となる。
ハイライトとしてはセキュリティ問題への対処のみが案内されている。Windows 11同様、LSMに影響する問題への対処、sqlsrv32.dllを使用してデータベースにアクセスするアプリへ影響する問題への対処、一部のデバイスの起動時にブルースクリーン(0xc000021a)エラーが発生する問題への対処がアナウンスされている。
Microsoft Officeなど
Microsoft EdgeはWindows Updateのリリースサイクルとは別に更新がリリースされている。Edge 94からChromeと同様、通常4週ごとにメジャーリリースが行われている。ただし、緊急性の高いセキュリティアップデートや重要な修正に関しては、メジャーリリースとは別に配信されることがある。
メジャーリリースのリリーススケジュールはMicrosoftがドキュメントを公開している。1月は12日の週にStableバージョンのリリース予定あり。
Microsoft Officeなどのマイクロソフト製品も脆弱性の修正、信頼性向上の月次アップデートがWindows Update経由で配信されている。これらの製品は、ユーザーがWindowsの更新時に他のMicrosoft製品の更新プログラムも入手するオプションを有効にしていないと配信されない。
参考/関連リンク
Security Update Guide - Microsoft Security Response Center
Windows 11, version 21H2 known issues and notifications | Microsoft Learn
Microsoft Edge リリース スケジュール | Microsoft Learn
Release notes for Microsoft Office security updates - Office release notes | Microsoft Learn
Products Ending Support for 2023 - Microsoft Lifecycle | Microsoft Learn