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マイクロSDカードの廃棄方法。きちんと消去処理や暗号化しよう

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マイクロSDカード

両親が今まで使っていたAndroidからGoogle Pixelに機種変したので、それまで使用していたマイクロSDカードが不要になりました。

使わないなら当然処分する必要がありますが、この手の記憶装置にはプライバシーなデータが保管されています。そのままゴミ袋に入れるのはあまり良いことではありません。(そうは言っても、ゴミ袋の中に紛れ込んでいるマイクロSDカードを発見するのは至難の業なので実質的なリスクはほとんどないようなものですが…)

ネットで検索したら塩水に浸けろとかペンチやハサミで物理的に破壊しろとか出てきますけど、それほど手間がかかることではないので消去処理や暗号化を行ってから廃棄するべきです。そうは言っても、単純にファイルエクスプローラー上でファイルを消すだけではファイル管理データベースから消されるだけでデータ実態は消えません。適切な消去処理を実行する必要があります。

先にまとめ

SDカードの廃棄は「diskpart」で消去処理を行ってから、物理破壊をしておけばいいと思います。うちの自治体では燃えるゴミでした。

Windowsでの完全消去処理

サードパーティ製ツールを用いずとも、Windows 10/11の標準機能でSDカードの完全消去処理を行うことができます。

NTFSの暗号化機能を制御するコマンド「cipher」、ディスクパーティション管理ツール「diskpart」が選択肢となりますが「cipher」はNTFSを前提としたツールでFAT32やexFATへの対応は限定的なため今回は「diskpart」を紹介します。

手順は以下の通り。

  1. 対象のSDカードをクイックフォーマットする (エクスプローラで対象のドライブを右クリック→フォーマットからアクセス)
  2. タスクバー上のWindowsマークを右クリックして[ファイル名を指定して実行]を選択し「diskpart」ツールを起動
  3. 「list disk」コマンドで対象のSDカードを確認する
  4. 「select disk ディスク番号*」で対象のSDカードを選択する *ディスク番号は半角英数1桁で指定
  5. 「list partition」で対象のSDカードが正しく選択されていることを確認する
  6. 「clean all」で完全消去を実行する

上記手順の実行ですべての空き領域にデータを1回書き込む「ゼロクリア」が実行されます。ほとんどのドライブは1度のゼロクリアで十分に消去処理できるとされていて、機密性の低い一般家庭での廃棄の場合は上記手順にマイクロSDカードの物理破壊を行えば十分でしょう。

念には念を入れる場合は2回、3回の消去処理を実行するのも有効です。その場合は対象のSDカードを再フォーマットする必要があります。

すごくどうでもいいんですが、diskpartのコマンド昔から変更されているようです。昔は「list disk」ではなく「disk list」だったような…

Android端末での暗号化処理

Android 端末しか所有していない場合はSDカードに暗号化処理を実行することで安全に廃棄することができます。端末のベンダーやAndroid OSのバージョンによってばらつきがあるので、下記手順は一例です。

  1. [設定]を開き、[ロック画面とセキュリティ]をタップします
  2. [SDカードの暗号化]オプションを見つけて選択します。
  3. SDカードの暗号化を選択して、パスワード、PIN、あるいはパターンを入力して続行

暗号化されたSDカードは、暗号化を行った端末でのみ読み取り、復号が可能になります。すでに暗号化されているSDカードを使用していた場合はそのままでも安全に廃棄することが可能です。暗号化されていないSDカードを使用していた場合は暗号化処理によって記憶されていたデータは消えます。