Android スマートフォンで他人のAirTag検出機能「不明なトラッキング   アラート」が順次解禁中。万が一悪用されているAirTagを発見した場合は

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既に8月頭に公開されている情報だが、Android スマートフォンで持ち主不明の忘れ物防止タグ(以下トラッカー)を検知する機能が順次利用できるようになっている。私物のPixel 6aにて利用可能となっているのを確認した。

アップデートはGoogle Play 経由で順次かつサイレントに配信されておりユーザーが明示的に機能を有効にする方法は存在しない。

トラッカーを使用したストーキング行為はAppleがAirTagを発売して以降、個人レベルでのストーカー被害が報告されてきただけでなく、警察機関までもがAirTagを用いた追跡を受けていたことが発覚するなど問題視されてきた。これまでもAppleがGoogle Play 経由で提供してきた「トラッカー検出」アプリがあったのだが、Android標準の機能でトラッカーを悪用したストーキングへの対策が実装されることとなる。

この機能が有効になると、自分のものではない持ち主不明のトラッカーが本来の持ち主から離れ、しばらく自身の近くにある場合、自動的に通知を受け取れるようになる。通知をタップすると、検知したトラッカーの詳細、自身と移動した軌跡を確認できるほか、持ち主に知られることなく音を鳴らしてトラッカーの場所を確認することもできる。

設定
緊急情報と緊急通報
不明なトラッキング アラート

トラッカー検知機能にアクセスするには[設定]→[緊急情報と緊急通報]→[不明なトラッキング   アラート]にアクセスする。通知が煩わしい場合はアラートの許可を無効にすることも出来る。(OEMベンダーが無効にしてなければ)デフォルトでは有効となっている。[手動でスキャン]から[スキャン開始]をタップすることで手動でスキャンすることも可能。

スマートフォンにトラッカーを近づければ、シリアルナンバーや本来の持ち主として登録されている電話番号の下4ケタなどの情報を確認できる仕組みも備えているほか、追跡機能を完全に停止する方法も表示される。

なお、この機能はあくまで長時間自分の周辺にある対応したトラッカーを表示するもので、近隣にあるすべてのトラッカーが見つけ出せるものではない。2023年8月の現時点ではAppleのAirTagのみにしか対応していない。Wi-Fi タブレットなどの設定に[緊急情報と緊急通報]あるいはそれに対応する設定セクションをもたない端末の場合も対応はしない。

万が一ストーキングツールとして悪用されているAirTagを発見した場合は、押し込みながら反時計回りにカバーを回して外し、電池を外しましょう。これで以後は追跡することが出来なくなります。電池を外したAirTagの内側にはシリアルナンバーが記載されており、Apple アカウントを通じて所有者を特定できるようになっています。AirTag自体が当然警察に回収されるはずですが、一応警察の捜査や裁判に備えて控えておきましょう。(シリアルナンバーは上記の通り、不明なトラッキング アラートからも確認できるはずですが)