マイクロソフトが4月23日(日本時間24日)、月例の非セキュリティプレビュー更新プログラム(Cリリース)をリリースした。Cリリースはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもの。即時に適用する必要はない。
4月セキュリティアップデート
マイクロソフトが4月9日(日本時間10日)、月例のセキュリティ更新プログラム情報をリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。
3月Cリリースで先駆け配信された機能パッチの内容を含み、Windows 11 バージョン 22H2/23H2においては、
- ロック画面に表示されるコンテンツの強化。天気、スポーツ、金融、交通情報が表示される
- アプリ ウィンドウを分割・整列するスナップ レイアウトがよりスマートに。AIによるレイアウトの提案
- ニアバイシェアの強化。スイッチ切り替え方式の変更や自分のデバイスの優先表示、速度の改善など複数の変更
などの機能追加がハイライトとして案内されている他、Bluetooth デバイスの取り外しを使用すると[設定]が応答しなくなる問題への対処、一部のプロセッサで発生していたUSB オーディオの問題への対処など不具合の修正もアナウンスされている。
Windows 10 バージョン22H2においてはセキュリティ修正以外に追加のハイライトの案内はなされていない。2023年11月Cリリース以降一部のデバイスで発生していた「Sysprep」コマンドが失敗する問題が解決しているとのこと。
3月 Cリリース
マイクロソフトが3月26日(日本時間27日)、月例の非セキュリティプレビュー更新プログラム(Cリリース)をリリースした。Cリリースはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもの。即時に適用する必要はない。
Windows 11 バージョン22H2/23H2ではプレビュー版Copilot in Windowsやロック画面情報量の強化の段階的な展開の他、[設定]でBluetooth デバイスを削除したときに応答を停止する問題や一部のプロセッサでUSB オーディオの再生に失敗する問題、タスクバーラベルの長さが正しくない場合がある問題の修正、インサイダープレビューで案内されていたローカルファイル共有の改善(近距離共有のコントロールがドロップダウンではなく有効化ボタンに、自分のデバイスの優先表示の追加、速度改善など)、Windows 365 Switchの改善(Windows 365 Cloud PCにおける「Windows Hello for Business」によるパスワードレス エクスペリエンスや切断の簡易化など)がハイライトとして案内されている。
Windows 10 バージョン22H2においては、デスクトップ背景でのWindows スポットライトの利用、ロック画面情報量の強化の段階的な展開のほか、タッチキーボードが正常に開かない問題の改善がハイライトとして案内されている。
3月セキュリティアップデート
マイクロソフトが3月12日(日本時間13日)、月例のセキュリティ更新プログラム情報をリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。
Windows 11 バージョン 22H2/23H2、Windows 10 バージョン22H2の双方でセキュリティ問題の修正のみがハイライトとして案内されている。
その他、Windows 11 バージョン22H2/23H2では2月のセキュリティアップデートおよびCリリースで発生していた更新が96%で停止し、エラーコード「0x800F0922」を表示し変更を元に戻す問題の修正がアナウンスされている。
2月 Cリリース
2024年2月27日でもってWindows 11 バージョン22H2のCリリースが打ち切られる予定であったのだが、2024年6月26日まで延長されることとなったことがアナウンスされた。
マイクロソフトが2月29日(日本時間3月1日)、月例の非セキュリティプレビュー更新プログラムをリリースした。Cリリースはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもの。即時に適用する必要はない。
- [設定]→[Bluetoothとデバイス]内の[スマートフォン連携]が[モバイル デバイス]に変更
- 上記[モバイル デバイス]で連携を行っているAndroid スマートフォンのスクリーンショットや写真をWindowsのSnipping Toolを使用して編集できるように
- USB4 Version 2.0 (80Gbpsデータレート)をシステムでサポート
- セカンダリ ドライブにインストールしたゲームがドライブにインストールされたままに
-
一部のプリンタで印刷時にステープルやパンチの位置がずれることがあった問題の修正
-
Windowsの[設定]にアクセスすると、応答が停止することがあった問題の修正
-
Wi-Fiを使用できるときにセルラー通信からWi-Fiへの自動切り替えに失敗する問題の修正
-
外部デバイスを接続しているとき、システムがスリープに移行することを失敗する問題の修正
-
[Windows バックアップ]アプリがサポートされていない地域で、ユーザーインターフェイスに表示されなくなる変更
- セカンダリ ドライブにインストールしたゲームがドライブにインストールされたままに
- [Windows バックアップ]アプリがサポートされていない地域で、ユーザーインターフェイスに表示されなくなる変更
の他、
- Windows 共有からWhatsApp、Gmail、Facebook、LinkedIn などのアプリにURLを直接共有できるように。X (旧 Twitter) への共有は近日中に追加される
といった内容がハイライトとして案内されている。
2月セキュリティアップデート
2024年2月27日でもってWindows 11 バージョン22H2のCリリースが打ち切られる。以降はセキュリティアップデートリリースのみとなる。
マイクロソフトが2024年2月13日(日本時間14日)、月例のセキュリティ更新プログラム情報をリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。
その他、1月Cリリースに含まれているexplorer.exeに影響する問題への対処、デバイスのメタデータのダウンロードに影響する問題への対処もアナウンスされている。
Windows 10 バージョン22H2においては、セキュリティ問題の修正のみがハイライトとして案内されている。
その他、Windows 11と共通するexplorer.exeに影響する問題への対処、デバイスのメタデータのダウンロードに影響する問題への対処のほか、認証局スナップインに影響する問題への対処、エラーコード 0xd0000034を表示するブルースクリーンの既知の問題に対処している。一部の対象デバイスをWindows UpdateからWindows 11にアップグレードしようとすると発生していたもの。
1月 Cリリース
Microsoftが1月23日(日本時間24日)、Windows 11 バージョン23H2、22H2、Windows 10 バージョン22H2にプレビューパッチ(Cリリース)を公開した。
Cリリースはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもの。即時に適用する必要はない。
- 一部のユーザーの [スタート] メニューで検索が機能しなくなる問題への対処。デッドロック(排他制御)が原因で発生していたもの。
- ビデオ通話の信頼性の向上。
- デバイスが応答を停止する問題への対処。印刷サポート アプリをインストールした後に断続的に発生していたもの。
- トラブルシューティング プロセスが失敗する問題への対処。ヘルプ アプリを使用するときに発生していた。
- ファイル エクスプローラー ギャラリーにおいてツールチップを閉じることができなくなる問題への対処。
- Bluetooth LEAudio イヤフォンで音楽をストリーミングすると音声が聞こえなくなる問題への対処。
- Bluetooth 通話に応答するときに、PC を介した音声のルーティングが停止される問題への対処。
といった改善がハイライトとして案内されている。
Windows 10 バージョン22H2においては、
- 一部の単機能プリンターがスキャナとしてインストールされる問題への対処
- ロック画面がより動的でリッチな天候情報の表示に対応 (数週間以内にロールアウト)
といった改善がハイライトとして案内されている。
1月 セキュリティアップデート
マイクロソフトが2024年1月9日(日本時間10日)、サポートが継続しているすべてのWindowsに対し月例のセキュリティ更新プログラムをリリースした。ユーザーが手動でアップデートをチェックしなくても、Windows Updateなどを介して自動で提供される。
先月(2023年12月)はホリデー休暇のため、非セキュリティプレビューはリリースされていない。
Windows 11 バージョン 22H2/23H2においては、スペルチェッカーに影響する問題の修正のほか、ロック画面の天候表示がより動的でリッチなものへと更新されることがハイライトでアナウンスされている。
ロック画面で天気にカーソルを合わせることでより多くの情報が表示されるようになり、天気予報カードをタップまたはクリックしてサインインすると、Microsoft Edgeが開いて、MSN 天気予報が表示されるようになる。
その他、既にKIRで修正されているが一部のネットワークアダプターを使用する環境で802.1x認証を使用して企業や教育機関、公的機関のパブリックネットワークへの接続に失敗する問題の改善などもアナウンスされている。
Windows 10 バージョン22H2においては、セキュリティ問題の修正のみがハイライトとして案内されている。
その他、IEモードで動作しなかったActiveX スクロール バーに影響する問題の解決、リモート システムでの認証にスマート カードを使用するときに発生していた60秒後にデバイスがシャットダウンする問題の解決、スマート カードに複数の証明書がある場合に発生していたスマート カード アイコンがサインイン時に表示されない問題などが改善点として挙げられている。これらはWindows 11とも共通。