12月のFeature DropでPixel スマートフォンでもバッテリーの「サイクル回数」を確認出来るようになりました

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feature drops

画像は公式YouTube動画より。

(追記)システムアップデートでサイクル回数の表示機能が塞がれてしまった模様。

hikkie.hatenablog.jp

(追記ここまで)

2023年の12月7日、Pixel スマートフォンのセキュリティ速報が公開され実際に手元のPixel 6aやPixel Tabletにセキュリティアップデートが提供されているのを確認しています。

今月は四半期ごとにPixel スマートフォンやWear OSなどに新機能が提供される"Feature"Drop"の月で、いくつかの新機能がリリースされています。

Googleさん的な一番の目玉はPixel 8 Proで利用出来る新しいAIモデル「Gemini Nano」だと思いますが、Pixel 8 Proは発売されたばかりの最上位モデルで大多数のユーザーには関係のないこと。

今回のFeature Dropだとバッテリー周りの設定セクションにいくつかの項目が追加されたのが大きいと思います。具体的には[設定]内の[バッテリー]セクションに[バッテリー ウィジェット]、[バッテリー診断]の項目が追加されました。

バッテリー ウィジェット

[バッテリー ウィジェット]は文字通り、設定内からスマートフォン/タブレット本体および接続されている周辺機器のバッテリー状況を表示するウィジェットが追加できるようになりました。元々ランチャーのウィジェット追加画面で普通に追加できたものですが、ウィジェット類は存在自体を知らないユーザーの方が圧倒的に大多数ですから設定内から純正ウィジェットにアクセスできることはそれなりに大切です。

バッテリー診断

[バッテリー診断]は複数の項目から発生している問題を選択することで解決策を提案してくれるトラブルシューティングツール。ここからサポートに問い合わせることも出来ます。

バッテリー情報

[バッテリー]セクションを離れて[設定]の[デバイス情報] (タブレットはタブレット情報)の[バッテリー情報]から製造日およびバッテリーの倫理サイクル回数を確認出来るようにもなりました。(実はAndroid 14 アップデート後はサードパーティアプリで確認することが出来るようになっていました。)確認できる"サイクル回数"は合計で100%になる充電を行った回数、あるいは合計で100%放電させた回数のこと。この場合は充電を行った回数の方だと思われます。

例えば、1日目にPixelのバッテリーを50%消費し、その夜に充電を行って100%まで回復させました(50%を充電 - 0.5サイクル)。2日目にも50%使い、その夜にまた100%まで充電させました(50%を充電 - 0.5サイクル)。電源に接続した回数は2回、100%まで充電した回数も2回ですが、充電あるいは放電した量の合計が100%になったことで1サイクルとしてカウントされます。

このサイクル数のカウントはあくまでバッテリー%の推定値から計算した理屈上の数字であり、バッテリーの劣化状況の実態を表しているものではありません。バッテリーステータスは周辺温度など外部状況による内部電圧変化で吐き出す数値を変えますし、ユーザーが意図的に充電深度を低く保ったり、DODの幅を狭めることで劣化を遅らせるよう努めていたとしてもその点は無視されるからです。

とはいえ、サイクル数を大量に消費していればバッテリーが劣化しているのは確実なこと。Googleは具体的な数字を出していなかったと思いますが、たとえばAppleは500サイクルで80%のバッテリー劣化耐性を保証しています。最近のリチウムイオンバッテリーはより高耐久となっていて700サイクルや800サイクル公称のものも存在します。

個人的には500サイクルを超えバッテリーの劣化を実感するような状況であればPixelでも本体の買い替えなり、バッテリーの交換なりを検討するようお勧めしたいところ。Pixel スマートフォンの場合、国内ではiClackedが正規サービスプロバイダとして認定されていて純正パーツを用いたバッテリー交換が受けられます。そうそう、修理に出すときにプライベートなデータにアクセスできないようにする「修理モード」も追加されました。[設定]の[システム]に項目が追加されています。

それから、キャリアショップや家電量販店などのスマートフォンの値引き販売、いわゆる「白ロム値引き」が2023年の12月27日に規制されてしまうので、スマートフォンの買い替えをするならお早目の決断をお勧めします。