Logicool Signature Plus M750を分解・センサー汚れを清掃

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アイキャッチ

Logicoolのワイヤレスマウス「Signature Plus M750」の挙動がおかしくなったので分解・清掃してみました。姉妹モデルであるM650/M550も基本的な構造はM750と共通と思われます。

ちなみに、一度ホイールクリックの挙動がおかしくなり保証請求を行い、交換を行ったので当該個体は二代目。

警告

分解行為はメーカー保証の対象外になったり、より深刻な破損、怪我、生命の危険などの不利益を被る可能性があります。安易に模倣せず、まずはメーカーサポートを頼ったうえで、自己責任で行ってください。

Logicool(海外名Logitech)は高級機を中心にiFixitと提携し修理に必要な情報のほか、純正補修部品の提供を行っていますが残念ながらM750/650/550シリーズのマニュアルは公開されていないよう。(2024年8月時点)

M750は2022年11月24日発売、2年保証。この記事が書かれた2024年8月の時点では本来保証期間が残っているはずです。

発生している異常

テキストでの説明が難しいのですが、マウスポインターを移動させたあと、マウスポインタが意図しない方向にスッとズレてしまいます。

マウス裏面、光学センサー部を確認すると、ほこりがみっしりと詰め込まれているのが見て取れましたので、巻き込んでしまったほこりが原因の誤動作であると判断。

センサー部

使用機材

ツールキットはiFixitのEssential Electronics Toolkitを使用しています。M750の分解にあたって使用したドライバービットは「セキュリティトルクス TR6」と「フィリップス #0」の2本。

ドライバービット TR6と#0

その他、ほこり飛ばしに百均ポンプ式ブロアー、KUREのクイックドライクリーナー 1419を使用。ホイールの取り外しにiFixit Spudgerも使用しましたがこれはプラスチックカードやピンセットなどでどうとでも代用が効きそう。

分解

M750 分解#1

電池カバーを外すとトップカバーとボトムカバーを固定するセキュリティトルクスにアクセス出来ます。

M750 分解#2

セキュリティトルクスを外したら引き上げて浮かせて…

M750 分解#3

スライドさせて取り外します。ツメで固定されているので割らないように注意しましょう。

M750 分解#4

トップカバーが外せましたが、基盤にコネクタで結線されているので断線しないように注意しながら取り外す必要があります。

M750 分解#5

M750 分解#6

トップカバー。ホイール部に毛が…

M750 分解#7

ボトム側。黄色いボタンがクリックボタン。基盤やホイールの組付けに使われているのはフィリップスの#0。ネジ長も全部同じと思われます。

M750 分解#8

ホイールを外すとほこりがびっしり。

M750 分解#9

基盤外すと電源ON/OFFスイッチが固定されなくなるので紛失や取り付けミスに注意。

M750 分解#10

今回お掃除したい光学センサーは基盤下面にあります。

M750 分解#11

センサーカバーも外せないかちょっと頑張ってみたのですが無理そうだったので諦めてブロアーとクイックドライクリーナーで吹くだけにしときました。

M750 分解#12

一応ホイールもバラしてみます。

M750 分解#13

ホイールと基部の隙間にスパッジャを滑り込ませて軸を持ち上げることで外せました。

M750 分解#14

軸が樹脂なのでこれも無理して取り外さないほうがよいと思います。このホイールは基盤に結線されておらず、磁気読み取りで機能するよう。

M750 分解#15

メンテナンスが終わったら後はホイールと基盤を戻してネジ止め。コネクタを繋げてトップカバーを装着します。

M750 分解#16

ボトムカバーをハメこんで更にネジ止めしておしまいです。

大したことはしていませんが、ポインティングズレは無事解決してくれました。ソール(底面の滑りを良くする部品)を剥がさないとネジにアクセス出来ないマウスも多い中、電池カバー外すだけで内部にアクセス出来るのは比較的修理しやすく、良心的な設計だと思います。