Windows10 v2004/20H2/21H1にオプションの更新プログラム (KB5003690)

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Microsoftが米国時間で6月21日、Windows10 v 2004/20H2/21H1に対し、2021年6月のプレビュー版更新プログラムをリリースした。セキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムであり、月例更新に先駆けテスト配信されるものなので、必要がなければ適用する必要はない。6月15日にまずは1909から配信されていたものがサポートされているすべてのバージョンで利用できるようになったかたち。

とりあえず、指紋認証の改善を願って私物のhp ENVY x360 13-ar0000(20H2)のみに適用。深刻な問題は発生していないが、他の端末にはいまのところ導入する予定なし。

リリースされたプログラムと適用

今月はこれ以前にもオプションの更新プログラムKB5004476が定例外リリースされている。Xbox Game Passのゲームをインストールあるいは起動しようとすると、Microsoft Storeページにリダイレクトされる問題が修正されたらしい。Xbox Game Passで遊んでないならべつに適用しなくていいだろう。

support.microsoft.com

Windowsアップデートを確認するとオプションではない.NET Frameworkの累積更新プログラム(KB5003537)が降ってきて、再起動を要求された。

KB5003537の更新

再起動はすぐに終わったのでオプションの更新プログラム(KB5003690)をインストールする。更新のダウンロードとインストールにはそれなりに時間がかかった。ちょっとしたコーヒーブレイクタイムになるくらい。(KB5003690のインストールが進まない、というようなキーワードで検索流入がそれなりにあるようだ。けっこう時間のかかるアップデートなので、慌てず騒がずのんびり待って欲しい。ストレージの読み書きが遅いHDDやeMMCのようなプア環境ではかなり時間がかかるはずだ。就寝中にアップデートが行われるようにしたほうがいいかもしれない。)

KB5003690の適用

問題なくインストールが適用された。

インストールの確認

変更点

・KB5000842以降をインストールした後、ゲームのパフォーマンスが本来期待されるより低い問題の修正
・日本語IMEが入力中に突然動作を停止する問題の修正
・PINを使用したサインインに失敗する問題の修正
・ゲームパッドのWindowsボタンを押すとVRゲームからWindows Mixed Reality Homeに戻される問題の修正
・一部の解像度環境で“ニュースと関心事項”でボタンテキストがぼやける問題の修正
・“ニュースと関心事項”を無効化した場合に、タスクバーの検索ボックスが正常に表示されない問題も対処されたという。この不具合はダークモードを利用している場合にとくに報告されているらしい。ダークモード使ってるけど普通に表示されてる!
・起動後やスリープからの復帰時に指紋認証でサインインできない問題の修正

なんか最近指紋認証での復帰に失敗すると思ってたんですが、これが原因か?指が皮脂で汚れてるだけかな…。他の問題はたぶん遭遇したことがない。

同日追記:めっちゃスリープ復帰時の指紋認証通るようになったわ…不具合だったわ…。

Adobe Flash Playerの滅亡

また、今回のオプションの更新プログラムからAdobe Flash Playerを削除するアップデートKB4577586が累積的な更新プログラムに含まれるようになった。アンインストールはできず、削除したFlashを元に戻す手段は提供されない。Windows10のバージョンを21H1へアップデートした場合もFlashはシステムから削除されるのだが、まだ21H1が差し止められている端末はけっこうな割合であるはずだ。現時点では必ずしも適用する必要のないオプションの更新プログラムとして提供されるが、7月度の月例セキュリティ配信にもこの変更は加えられる。Windows7の延長サポートはとっくに終了しており、まだサポートの続いているWindows8.1にも同様の更新プログラムが提供されるので、これをもって一般ユーザー向けWindows環境におけるAdobe Flash Playerは正式に滅亡することになる。

もっとも、Adobe Flash Playerのサポートは米時間で2020年12月31日にとっくに終了していて、Chromeでも同日に利用が停止されているし、Chromiumベースの新しいMicrosoft Edgeでは2021年1月21日公開のEdge 88でFlashのサポートを停止している。古いEdgeとInternet Explorerも2021年1月にFlashは既定で無効となっているはずで、Microsoftが公開していたFlash関連のダウンロードも利用できなくなっているはず。現実的には今現在もFlashを利用し続けているユーザーはほとんどいないだろうし、Flash削除パッチの影響はほとんど出ず(来月の月例アップデートの配信に合わせてSNSなんかで話題になる可能性はあるが)ひっそりと消えていくことになるのだろう。

さすがにもうFlashで提供しているブラウザゲームとかないよね?

blogs.windows.com

KB5004760が定例外リリース(6/29)

Microsoftは米国時間で6月29日、Windows10向けのオプションの更新プログラムKB5004760を定例外でリリースした。2021年6月のセキュリティ更新以降を適用した環境でInternet Explorer 11(IE11)や64bit版のWebBrowserコントロールを利用しているアプリケーションでPDFファイルを開けない問題が修正されたという。Adobe Acrobatプラグインを使用すると、PDFが灰色の背景としか表示されない場合があったとのこと。

この問題の影響を受けている場合にのみ、このオプションの更新プログラムをMicrosoft Update カタログからダウンロードして適用することを推奨します。

www.catalog.update.microsoft.com

7/9追記:KB5003690以降の更新を適用した環境で(KB5004760、KB5004945も含む。

Windowsの定例外セキュリティ配信 KB5004945が緊急公開)一部のプリンターと接続したとき印刷に問題が発生するようだ。

既にロールバックの適用が開始され、法人などで一元管理されていない一般的な環境ではネットワークに接続していれば自動で問題が解決される。再起動を行うことで修正が素早く適用される場合があるとのこと。

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