hikkie

気になる新製品情報やレビュー、ネットショッピング体験記、PCとモバイルのトピックス。

ニトリのオフィスチェア、OC707を買いました。

※当サイトは収益化の手段としてGoogle AdsenseやAmazon アソシエイトなどの各種アフィリエイト広告を利用しています。

OC707

めちゃくちゃ色々悩んだのですが、結局ニトリのオフィスチェア、OC707を買いました。記念祭価格で31,990円+送料1,650円でした。

カラーはホワイトを選んだのですが、メッシュ地に黒も編み込んであるので遠目だとグレーに見えます。フレームは真っ黒だし白+黒という感じ。

張り地は硬めのエラストマー樹脂で、体重軽い女性などはむしろ痛いのではないかなと思います。平均に近い身長・体重の男性向けのチェアかと。プラスチックですがメッシュのエッジを立てる加工になっていて見た目に安っぽさはありません。

パッケージ

張地の色合い

使っているパソコンデスクは以前FLEXISPOTさんに提供していただいた電動昇降デスクのFLEXISPOT EG8です。一時期家族に貸していたのですが手元に戻ってきて現在も元気に昇降しています。天板を一番下まで下げた状態で72.1cm、OC707のアームレストはきちんとデスク天板と高さが合わせられるし、机の下にしまうことも出来ます。

座面を一番下に下ろした状態ではアームを最大まで引き上げると72cmのデスクより僅かに下になるくらいです。最寄りのニトリで試乗したときはどのチェアもデスク側が高さ調整出来るものではありませんでしたが、試乗される場合は自宅で使いたいデスクの高さを調べてメジャーも持っていかれるのをお勧めします。

デスク高さ

ショールームジプシーの遍歴

真っ先に手近なニトリで試乗を行いました。OC707自体はこの時点で結構いいなと思っていましたが、元々の購入候補は2万円台でランバーサポートが調整可能なOC503(24,990円+送料1,650円)と価格が近く座面の奥行調整も可能なオフィスコムのYS-1でした。

その後、秋葉にあるオフィスコムさんのショールームを訪ねYS-1に試乗し、ここでアーロンチェアやシルフィーにも一応試乗。その後、中古も見てみようということでオフィスバスターズにも行ったり、イトーキの座・サロンやコクヨのショールームにも訪問したりでだいたい一ヵ月ぐらいはウロウロしていました。

そうこうしているうちにニトリで1,000店舗達成記念祭が始まり、OC707がセール価格でちょっと安くなっていたのでじゃあOC707にしようかな、ということであらためて試乗に行き本決まりということでニトリの楽天市場店で購入した次第です。

OC707の要注意ポイント

  • バックレスト(背もたれ)高さ調整出来ません
  • 座面の奥行調整出来ません

2万円台でもっと安価なYS-1やセール時価格の近いFLEXISPOT C7で可能な座面の奥行調整は出来ません。FLEXISPOT C7は前傾チルトまで備えます。

  • ランバーサポートも調整出来ません

独立して稼働し調整が効きそうな見た目ですがランバーサポート部は完全に固定されていて調整は出来ません。そのぶん、背中を預けたときの「たわみ感」みたいなのは少ないので、それが気に入ったポイントでもあるのですが。

  • アームレストは加水分解、ブリーディングしそう

公式の製品ページには素材が合成繊維(熱可塑性エラストマー)としか表記されていませんがこれはメッシュ地のことだけで、アームレスト上面はポリウレタン素材だと思います。

硬質なプラスチック素材と違い手触りが柔らかく、肘が痛くなったりもしにくいのが利点ですが、アームレストは汗が付着しやすい部位でもあり将来的には加水分解やブリーディングでボロボロになるだろうなと思います。購入した製品は界面にバリもあったのでそこから崩壊していきそう。

あと、深いロッキング時にアームレストが大きく追随しないのでそこも疲れてしまう人がいるかも。

3万円台オフィスチェアの選択肢は他にもたくさん

予算4万円以下(3万円台)となるとオカムラやハーマンミラーの有名チェアの新品には手が届かないですが、イトーキやコクヨといった国内大手のエントリーレベルやFLEXISPOTなどの中華高機能チェア、アイリスオーヤマなどからOC707に仕様が酷似した製品が出ていたり様々な選択肢が存在します。

3万円以下ともうちょっと安いオフィスコムのYS-1などは調整可能な座面、ランバーサポートも備えていて安価でもっと多機能な製品も存在しないわけではないです。

ニトリのOC707の利点としては、

  • 販路が強く試乗しやすい
  • 保証期間5年と価格に対して圧倒的に長い
  • ランバーサポート独立(ただし調整機能なし)
  • ロッキング135度

といったポイントが挙げられます。今回は結果的にOC707を選んだのですが、「じゃあ、OC707がこの価格帯でコスパ最高なの?」と聞かれたらそうじゃないと思います。とくに東京・大阪圏にお住まいの方は各オフィスチェアメーカー・ベンダーのショールームに足を運んでみるべきです。

ニトリさんは交換部材の個別販売なし、保証期間中でも販売終了していたら価格帯の近い製品への交換対応か返金、みたいな売り方のようなので一脚を末永く使っていきたいという方には向いていないと思います。このくらいの価格帯のチェアでそういった使い方をしたい場合は、ウレタン座面やアームレストの個別販売があるオフィスチェアメーカーのエントリーレベル製品を狙い、ガスシリンダーやキャスターなどの汎用部品も購入して自分で修理しながら使っていくことになると思います。

たとえば、イトーキのYL8などはウレタン座面・アームレストの単品販売もあってセール時に3万円台で購入可能なはずです。*1イトーキの座・サロンで試乗することも出来ました。

個人的にはネットではとにかくアーロン買えとか、オカムラ以外ダメ、手が届かないなら中古で(オフィスバスターズ行け)、みたいな意見が支配的なように見えるのですが、中古で状態の良いアーロンやシルフィー探す手間をかけた上で数万出すなら2~4万くらいで新品買ってもいいんじゃない?と思っています。

デスクとメーカー合わせるのもいいかなと思ったのですが近場で試乗出来る場所が見つからなくて諦めてしまった、FLEXISPOTのC7などは前傾チルトまで実装されていてセール時価格3万1,840円*2とか予算4万円級になると機能的に手に入らないものは早々ありません。よくよく吟味されて後悔のない購買をなされるようお勧めします。

*1:2023年のAmazon ブラックフライデーセールで33,915円でした。昔はもっと安かったですけどね

*2:2月1日~4日のAmazon タイムセール祭り時の価格を参照