朝起きてパソコンを確認するとこんなメッセージがデスクトップにポップアップしていた。
元々今年2月、「Google ドライブ」で使われている2つのクライアントアプリ「ドライブ ファイル ストリーム」(企業ユーザー向け)と「バックアップと同期」(個人ユーザー向け)を統合する計画を明らかにしていたが、それが実行に移されるということを示すポップアップだ。
- 移行のスケジュール
- 新しいGoogle ドライブの仕様
- 古い「Google ドライブ」から「バックアップと同期」と「ドライブ ファイル ストリーム」、そして新しい「Google ドライブ」へ
- その後(8/28追記)
- 参考・関連リンク
移行のスケジュール
当初の予定では、
2021年7月19日以降:デスクトップ版Google ドライブへの移行支援機能がバックアップと同期に追加される。
2021年8月18日以降:デスクトップ版Google ドライブへの移行を促すメッセージがバックアップと同期に表示されるようになる。
2021年10月1日以降:「バックアップと同期」アプリへのサインインが出来なくなり、ファイルの同期には新しいデスクトップ版Google ドライブアプリが必要になる。
だったのだが、未だにバックアップと同期にGoogleドライブへの移行支援機能は搭載されていない。まあ、まだ8月18日ではないからあと一週間で移行支援機能が追加される可能性はなくはないが、この予定は撤回され、目標としては年内に移行の方法をお知らせするということになったようだ。予定は未定というやつである。
新しいGoogle ドライブの仕様
新しいデスクトップ版「Google ドライブ」の対応OSはWindowsとMac。
- ローカルフォルダ(ドキュメントやデスクトップなど)を「Googleフォト」や「Googleドライブ」へバックアップ・同期
- フラッシュドライブや外付けハードドライブといった外部ストレージデバイスのクラウド同期
- ドライブ上のファイルをデスクトップにミラーリングしてローカルにファイルを保存し、アクセスを高速化する機能
- 最大で4つの「Google アカウント」でログインする機能
と言った機能が提供される。要するに、基本的には「バックアップと同期」と変わらず、マルチアカウントでの利用が追加されたものだ。
古い「Google ドライブ」から「バックアップと同期」と「ドライブ ファイル ストリーム」、そして新しい「Google ドライブ」へ
実のところ、デスクトップOS向けのGoogleドライブクライアントは元々、「Google ドライブ」として提供されていた。古い「Google ドライブ」は2018年の5月にシャットダウンされ、個人向けの「バックアップと同期」と法人・チーム向けの「ドライブ ファイル ストリーム」に分化したのだが、結局3年ほどの短い期間で改めて統合されたことになる。
まあ、分化した2つのアプリの名称はちょっと分かりづらいだろうと思っていたし、機能に若干の差異があって場合によっては2つのクライアントアプリを併用しないといけなかった。統合されるのは当然というか、そもそもなんで分離したんだというか…。
古い「Google ドライブ」のシャットダウンの時にはローカル同期フォルダの削除が推奨されていた。実際にはローカル同期フォルダの削除なんてしなくても上書きインストールで設定が受け継がれ、これと言って大きな問題の報告もされてなかったと思うし、スムーズに移行出来た。今回も「バックアップと同期」内の移行支援機能を利用して移行する予定だ。
その後(8/28追記)
窓の杜サイトで8/25にバックアップと同期(Backup and Sync)にアカウント移行ウィザードが表示されたという記事が掲載されている。
僕のPC上のバックアップと同期にも同様の表示が出ないか注視していたのだが、今のところその気配はない。アプリやパソコンの再起動や、バックアップと同期自体の再インストールを試みたがアカウント移行ウィザードは表示されていない。Windows上のGoogle製品はログオン時および毎日のタスク実行、それとGoogle Update サービス (gupdate)によってパッチ適用を管理されていたはずだと管理者権限で実行したコマンドプロンプトからgupdateの手動起動を行ったが、やはりアカウント移行ウィザードの表示はされていない。けっきょく、待つしかなさそうである。
参考・関連リンク
Google Workspace Updates: Backup and Sync users should begin transitioning to Drive for desktop