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Aipower Wearbudsの「ハイレゾロゴ」の謎

Aipower wearbuds

ドンキで見つけた胡散臭いガジェット

先日、ドン・キホーテで売り場を物色しているときにたまたまある製品が目についた。Aipower(エーアイパワー)なるブランドのWearbudsなる製品の展示箱だ。スマートウォッチと完全ワイヤレスイヤホンの合体を謳うユニークな製品だ。

ただ、この製品の販売自体はどこかでニュースリリースを読んだことがあり既に概要は知っていた。目についたのは製品パッケージに刻まれたHi-Res AUDIOのロゴだ。

ハイレゾロゴの要件

このハイレゾロゴ、一般社団法人日本オーディオ協会が定めているオフィシャルな認定ロゴと同じものに見える。もとはソニーの独自のものだったが、ロゴの無償譲渡を受け現在は日本オーディオ協会のオフィシャルロゴとなっている。

このハイレゾロゴが記載された製品を使用すると、96kHz/24bit(デジタル製品の場合)以上で信号処理され、ハイレゾでの音楽視聴が楽しめるということになっている。

Aipower Wearbudsはハイレゾに非対応なのでは…?

ドン・キホーテで販売されているAipower WearbudsはFUGU INNOVATIONS JAPANなる代理店がドン・キホーテに卸しているもののようだ。FUGU INNOVATIONS JAPANはWearbudsだけでなくQi埋め込みマウスパッドやスマートウォッチなどをドン・キホーテで販売している。

パッケージ裏

製品ページが公開されているので確認してみると、Wearbudsに搭載されている完全ワイヤレスイヤホンはQCC3026搭載、対応コーデックはaptX、AAC、SBCとなっている。箱裏の対応コーデックも同様だ。いずれも日本オーディオ協会が定めるハイレゾの要件は満たしていないはずのコーデックだ。

そもそも、パッケージに記載されているハイレゾロゴもおかしい。Bluetoothヘッドセットなどのワイヤレス機器はハイレゾロゴの下にWIRELESSの記述があるはずで、ワイヤレスイヤホンであるWearbudsにこのロゴが使われるのは変だ。

日本オーディオ協会が公開しているハイレゾロゴ使用状況のページを見ても、Aipowerなる名前も、FUGU INNOVATIONSなる名前も存在しない。

ハイレゾロゴは日本オーディオ協会の会員企業であれば無償で使用することが出来、会員企業でない場合は有償で取得する必要があるとされている。法人会員一覧(2021年10月時点)にはやはりそれらしき企業の名前は掲載されていない。

やはり、このハイレゾロゴは優良誤認表示である可能性が高い。

FUGU INNOVATIONS JAPANってどんな会社?

公式の会社情報を見ると、海外拠点として台湾、中国、カナダ、アメリカが存在すると書かれている。製品リストを見るとシャオミのスマートウォッチやスマートバンド、Moft タブレットスタンドなどもあって、中華資本系輸入代理店ということなのだろう。楽天市場にも出店している。

Aipower Wearbuds自体も中国からの輸入製品なのだろう。Aipower自体の公式サイトらしきものには香港に拠点があると記載されている。AliExplessにはAipowerの公式ストアらしきものもある。

ドン・キホーテだけでなくヤマダなどの量販店にも一部の製品を卸しているようなので、バイヤーによる一定の審査は通過しているはずだと思うのだが、インフォメーションを見ると過去にはコーデックの記載ミスをしたこともあるようだ。

参考・関連リンク

Aipower - Aipower

FUGU INNOVATIONS GROUP

Wearbudsウェアバッズ - FUGU INNOVATIONS GROUP

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