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2022年9月の非セキュリティプレビュー (Cパッチ) / Windows 11 2022 Update(22H2)の正式リリース。今後のWindows ライフサイクルはどうなる?

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Windows 11 インストールアシスタント

WIndows Updateを利用せず22H2を導入したい場合、インストールメディアを使用するか、Windows 11 インストールアシスタントとPC正常性チェックを使用する方法がある。

Microsoftが9月20日(日本時間21日)、サポートが継続しているWindows製品に非セキュリティプレビューリリース(Cパッチ)をリリースした。また、同日にWindows11初とな大型アップデート「22H2」がリリースされた。

Cパッチはセキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムで、月例更新に先駆けテスト配信されるもので、即時に適用する必要はない。大型アップデートも当面の間、デバイスベンダーの差し止めが行われているため自分から更新の導入作業を行わない限り勝手に導入されることを心配する必要はない。

Windows 10のバージョン22H2はリリースは10月に予定されている。Windows Server 2019のCリリースは今月で打ち切りとなり、セキュリティアップデートのみが提供される形式となる。

プレビューリリース(Cパッチ)

ナレッジベース番号
Windows 11 (Original Release):KB5017383
Windows 11 バージョン22H2(追記):KB5017389
Windows 10 バージョン21h1/21H2:KB5017380
Windows Server 2022:KB5017381
Windows Server 2019:KB5017379
Windows 11では「ウィジェット通知」機能ががタスクバーに追加された。重要な新着情報がある場合にウィジェット領域にバッジが表示される。具体的な内容は、ウィジェットボード上部に追加されるバナーで確認が可能。

(追記)9月30日(日本時間10月1日)、Windows 11 バージョン22H2にも非セキュリティプレビューがリリースされた。(追記ここまで)

Windows 10では「ニュースと関心事項」機能がアップデートされる。設定から「ニュースと関心事項」に関連するオプションを検索できるようになり、タスクバーを標準のデスクトップ下以外に配置しているときも「ニュースと関心事項」アイコンとボードが利用できるようになっている。
その他、共通してマルチディスプレイ環境でブルースクリーンにつながるエラーの修正、タッチキーボードに影響する問題などが修正されている。

Windows11 2022 Update(バージョン22H2)

元々開発コードネーム「Sun Valley 2」あるいは「Nickel」の名称で開発が行われていた2022年度の機能追加大型アップデート。20日(日本時間21日)から順次配信が開始されている。

ニューラルプロセッシングユニットを搭載したデバイスで背景ぼかしやボイスフォーカスなどをCPUやGPUに負荷をかけず理由することが出来るようになるとアナウンスされているが、現時点ではIntelのKeem Bayという単体のNPU、あるいはQualcommのQualcomm AI Engineを搭載したデバイスに留まるため、現実的に大多数のユーザーが機能を利用することが出来るようになるのはNPU(IntelはVPUとか言っているが)を内蔵するようになる13世代Core i搭載デバイスからとなるはずだ。 

基本的にはGUIのブラッシュアップやWindows 11 Original Releaseで廃止されてしまった機能の復活、セキュリティ機能の強化がメインとなる。とくにセキュリティ機能強化に伴いこれまでアップグレードしたデバイスやOEMベンダーの選択でオプションだったHVCIの標準有効化は一部のアプリケーションでパフォーマンスの低下などが報告されている機能のため、注意が必要と思われる。

来月10月に複数の機能解放が見送られておりリリース時点では、

  • エクスプローラーのタブ機能
  • 標準「フォト」アプリの刷新
  • コピー時のサジェストアクションの追加
  • タスクバーのオーバーフローメニューの追加
  • 新しいシェア機能の追加

が利用することが出来ない。現時点ではβリリース感が強い。Android用Windowsサブシステムが日本語でも正式に利用できるようになったので、それが目当てで人柱になるユーザーはそれなりに多そうだが。

今後のWindows ライフサイクルは

22H2のリリース前に今後のWindowsの大型アップデートは過去のサービスパック時代に相当する3年に1度になるとか、3ヶ月に1度小規模な機能追加アップデートを行うように切り替わるなど憶測が飛び交っていたのだが、蓋を開けてみるととくにリリースサイクルの変更はアナウンスされなかった。

  • 1年に1度の大型アップデート
  • 機能の追加はMicrosoft Store経由のアプリアップデートや月例セキュリティアップデートとそれに先駆けるCパッチで段階的に行う

という基本的にこれまでの方針と変わらないと考えられる。Windows11はHome/Proが24ヶ月サポート。Enterprise/Education/IoT Enterpriseは36カ月サポートなので当面の間22H2を導入する必要はないということになる。

一方、Windows 10からWindows 11へ無料でアップグレード出来る期間は、終了日が2022年10月5日より前になることはありませんという表記に留まったままで更新されていない。タスクバーオーバーフローの仕様など未だ改善が追いついていない部分があり積極的にお勧めしづらい状況があるのだが、一度アップグレードを済ませておけばその後再度アップグレードを試みても無料となるので、Windows 11に対応するデバイスを使いながらもWindows 10に留まっているユーザーは一度アップグレードを行った上でやっぱりダメそうならWindows 10に戻しておく、ということを検討してみてもいいかもしれない。まあ、多分今更無償アップグレードやめますとか言い出すことはないと思うが…。

ちなみに、Windows 10からWindows 11にアップグレードした場合、Windows 10に戻したい場合は10日以内に決断する必要がある。10日以内であれば設定から「システム」→「回復」からWindows 10に戻すことが出来る。