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白ロム値引き終了間近。OPPO Reno 10 Pro 5Gを滑り込みで購入しました。<インプレッションレビュー>

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OPPO Reno 10 Pro 5G

2023年12月27日、電気通信事業法規則の改正が施工される。これに伴い家電量販実店舗や各通信会社のオンラインショップで現行の割引が26日で終了することがアナウンスされている。中には割引額が明確に減る端末も存在する。

そんなわけで、滑り込みで「OPPO Reno 10 Pro 5G」のソフトバンク版(A3020P)を購入してきた。近所のジョーシンで端末のみ購入22,001円(頭金・事務手数料など無し)だった。この値段は改正前の法規制では回線契約込みで1円になる事実上の最安価格だ。

シルバーグレー本体背面

グロッシーパープルとシルバーグレーの二色展開だが、今回購入したのはシルバーグレーの方。若干青みがかっているように見える

「Reno10 Pro 5G」について

Reno 10 Pro 5G自体はソフトバンク版に加えオープンマーケット版がAmazonなどのEC、OPPO 直営ストアの他、IIJmio (端末ラインナップ)mineoでも販売されている。ベースとなっているのが海外モデルで検索すると海外モデルの情報が引っかかることがある。Felicaは搭載しているが防水・防塵等級が低く(IP54)日本市場で人気が高いガラパゴス仕様に完全に準拠していない。

プロセッサはQualcommのSnapDragon 778G 5G、製造プロセスルールは6nmで、2021年発表の型落ちのミドルハイ、アッパーミドルだ。モデル自体も今夏発売のReno 9Aより上位のモデルという位置づけとなる。

Pixel 6aやPixel 7a搭載のGoogle TensorやTensor G2よりは馬力で下回る(Antutu v9 Totalの中央値が初代Google Tensorで71万5000点ほど、SnapDragon 778G 5Gで51万点ほど)が、最近のミドル~エントリーで採用されているSnapDragon 695 5GやSnapDragon 480、Dimensity 700などよりは高い処理性能を持ち、RAMも8GB搭載している。原神を60フレーム安定で遊びたいとか無茶な要求をしなければ当面の実用には困らないだろう。

ディスプレイは比較的大型の6,7インチ。パネルはOLEDでリフレッシュレートは最大120Hz(90Hz/60Hz可変)。公称の日照下最大輝度は800nitで十二分に明るい。

ディスプレイ

ディスプレイは左右両端がラウンドする所謂「エッジディスプレイ」で最初からソフトタイプの保護フィルムが貼り付けてあるようだ。

SIMスロットは両面にnanoSIMを搭載可能なデュアルSIMスロットタイプで、microSDカードでのストレージ拡張には対応していない。とはいえ、MNP1円ターゲットの端末では珍しい256GB ストレージなのはうれしいところ。

SIMスロット

SIMスロットはUSBポートのある筐体下側。eSIMも使える

アウトカメラは標準(広角)+望遠2倍+超広角の3眼構成。インカメラと共にSONYのイメージセンサーを採用していることをアピールしている。個人的には、SONYに拘りのある人はXperia買うんじゃないかなと思ってしまうのだが。まあ、XperiaであってもSONYのイメージセンサーが必ずしもきちんと採用されているわけでもないが…。

アウトカメラ

1/1.56型 5000万画素と比較的大型のイメージセンサーを採用するだけあり、かなり存在感のあるカメラユニット。ちなみにインカメラはディスプレイ上部中央のパンチホール

スピーカーはモノラルでイヤホンジャックはない。生体認証は指紋+顔で指紋認証は画面内指紋認証となる。あまり評判のよくないPixel シリーズの画面内指紋認証よりレスポンスはよいと思う。

ネットワーク周りはWi-FiがWi-Fi 6、BluetoothがBluetooth バージョン5.2対応。SnapDragon 778G 5G自体はWi-Fi6Eに対応可能、Bluetooth LEAudioにも対応可能となっているがこの端末はいずれもサポートしない。

4Gは各社の主要なバンドを網羅しており4キャリアで大きな問題なく使えるだろうが、ドコモの4.5GHz帯であるn79に非対応となっておりドコモ回線で使用する場合は設定から4Gオンリーに切り替えて使用することをお勧めする。

人によって気になるかも

  • ベースが海外モデルで防水・防塵等級が低め(IP54)
  • イヤホンジャックなし
  • MicroSDカード非対応
  • ワイヤレス充電非対応
  • スピーカーはモノラル
  • 付属のケースは安っぽいし埃が付着しやすいと感じた

▼詳細なスペックは公式製品ページでご確認ください

OPPO Reno10 Pro 5G スペック | オッポ

「神ジューデン」ホントに神なのか?

バッテリ容量は4600mAh。ソフトバンクが「神ジューデン」なるキーワードでプロモーションをかけている通り付属充電器の使用で80W SUPERVOOC フラッシュチャージでの超急速充電が可能。

ワイヤレス充電には非対応で、定価の80,640円(ソフトバンク版)で考えるならば対応していて欲しかったところ。AppleのMagsafeがQi2.0として標準化したことでこれからQi2.0対応アクセサリーが充実していくだろうから、人によってはヤキモキさせられるかもしれない。単にマグネットで吸着させたいだけならケースにMagsafe用のリングを貼ればいいだけだが。

個人的には実用性に疑問符がついていて、なんでかと言うと付属の充電器が良くない。それなりにサイズと重量があるのはまぁ仕方ないかなと思うのだが、この充電器がスイングプラグでないので持ち歩こうと思うと嵩張る。しかも、ケーブルがA to Cだ。もはやiPhoneですらUSB-Cに移行し始めているのだから、充電器だって出来ればC to C仕様にして欲しいものである。20V5A=100Wが流せるケーブルがダイソーなどで普通に取り扱われてもいる。自宅でしか急速充電の恩恵に預かれないのであれば、出かける前に充電するのを忘れていたのに気付いたとかの限定的なシーンでしか価値は発揮しないと思う。

サイズ比較

左がGoogleの純正USBアダプター(最大30W PD)、右がOPPO Reno 10 Pro 5G付属の急速充電器。

Type-Aポート

充電規格表

最大で7.3Aも流すようなので付属のA to Cケーブル以外は使用しないほうがいいだろう。

オープンマーケット(SIMフリー)版は割高。白ロム割終了後はリセラーでソフトバンク版を漁る方が吉か

先述の通り、12月26日でもって現在行われている各種割引施策は終了してしまう。今後は学割や長期契約者向けの個別案件の他、販売開始から、および製造終了からの期間に応じた割引と、最大で税込み4.4万円の回線契約を伴う割引のみとなり、現在のような発売したばかりの端末のみでの大幅な割引は実施できなくなる。

駆け込みでの購入が出来ない場合はAmazonや楽天市場の新古品を新品扱いで売ってる業者やイオシスなどの中古業者、あとはメルカリなどでリセラーが販売しているものを漁ったほうが幸せになれるかもしれない。規制ぎりぎりで端末を売りさばくためにReno 10 Pro 5G以外にもXiaomiの13Tや13T Proなども大盤振る舞いの投げ売りがなされていて、しばらくの間はこの辺の中華アッパーミドルが値崩れしているはずだ。

個人的にはリセラーでの流通価格は新古品が3~4万円後半程度に落ち着くのではないかと見ていて、価格的な対抗馬はPixel 6a、Xiaomi 13Tあたりと思う。Reno 10 Pro 5GはPixel 6aに比較するとメモリの搭載量、ディスプレイの輝度やリフレッシュレートなどで優っていて、CPUやGPUの馬力、メモリやストレージの世代が古くI/Oで負けている。素人目で一番分かりやすい違いって結局ディスプレイ周りの仕様、とくに最大輝度なので

  • ColorOSに抵抗がない
  • 安い端末が欲しい
  • でもエントリーレベルのチップを搭載する端末では性能的に不満・不安がある

ならReno 10 Pro 5Gを考えてもいいのかなあと思います。