Microsoftが米国時間で7月29日、Windows10 v2004/20H2/21H1に対し、2021年7月のプレビュー版更新プログラムをリリースした。
セキュリティ関係の修正を含まないオプションの更新プログラムであり、月例更新に先駆けテスト配信されるものなので、必要がなければ適用する必要はない。
今月リリースされた更新プログラム
今月は月例のセキュリティアップデートとプレビューの更新プログラム以外だと、Windows 10 v1809/Windows Server 2019向けに標準仕様に準拠しない一部のプリンターやスキャナー、複合機でスマートカード認証を使用した印刷に失敗する問題を緩和するプログラムがMicrosoft Update カタログで公開されている。トラブルが発生していないなら導入の必要はないし、そもそもサーバーOS向けの更新なので一般向けのWindows環境には関係がない。
プレビュー版更新プログラムのハイライト
- ゲームサービスがデスクトップユーザーの特定のゲームを開けない問題を修正
- ノートPCの液晶を閉じたときにシャットダウンを行う設定を行うなどの特定の状況下でIMEを使用してテキストが入力できなくなる問題を修正
- ゲームパッドのトリガーボタンを押すと、ゲーム内の何かを選択するサウンドのボリュームが大きくなる問題を修正
- 電源プランとゲームモードが期待通り動作せず、ゲームのフレームレート、パフォーマンスが低下していた問題の修正
- VPNに接続した後、インターネットに接続されていることを検出できない問題を修正
- v2004以降のWindows 10でプリンタをUSB接続した時、印刷が停止する、間違った出力をする問題の修正
このアップデートの適用には、2021年5月11日にリリースされたKB5003173が予めインストールされている必要がある。
適用
私物のhp ENVY x360 13-ar0000(20H2)に適用する。Windows Updateを確認するとオプションではない.NET Frameworkの累積更新プログラムのプレビュー(KB5004331)が降ってきて、再起動を要求された。再起動の所要時間は1分ちょいだったので、モダンな環境ならすぐに再起動は終わるだろう。
KB5004331は.NET Framework3.5および4.8の品質と信頼性の向上を提供する累積的なアップデート。この更新プログラムを適用する前に、すべての.NETFrameworkベースのアプリケーションを終了することをお勧めします。
オプションの更新プログラム(KB5004296)をインストールする。更新のダウンロードとインストールには10分以上かかった。ストレージの読み書きが遅いHDDやeMMCのようなプア環境ではかなり時間がかかるはずだ。もし適用する場合は就寝中にアップデートが行われるようにしたほうがいいかもしれない。
再起動の所要時間は2分足らず。問題なくインストールが適用された。
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