Microsoftは米国時間で8月31日、Windows 11を10月5日から提供開始すると発表した。同日に既存のWindows 10搭載PCに対するWindows 11への無償アップグレードが始まり、Windows 11搭載PCも発売されるとしている。
当初アピールしていたMicrosoft Storeアプリ経由での一部Androidアプリの動作は10月5日のリリース時点では提供されず、Insider Preview版から試験的に導入され、今後のアップデートで提供されるようだ。
無償アップグレードについて│Windows 10のサポートは2025年10月まで
通常、Windows Update経由で無償でのアップグレード行なえるが、安全に更新を進めるために段階的に提供する。アップグレード要件を満たした全てのWindows 10搭載PCに10月5日に即座にロールアウトされるわけではない。現実的にはユーザーの手元に存在するWindows 10搭載PCにWindows Update経由でアップグレードが提供されはじめるのは来年になってからのことになるだろう。
どうしてもすぐにアップグレードを適用したいならこれまでのWindows 10の大型アップデートのように、手動でアップグレードは出来るはずだ。とは言え、一般的なホームユーザーが無理にアップグレードを即座に適用する必要はないだろうが。
無償アップグレードは2022年の半ばまで実施する予定。Windows 10については、2025年の10月14日までサポートが続くとあらためて明言した。アップグレード非対称のWindows 10ユーザーは買い替えタイミングについてゆっくりでいいので考え始めてもいいかもしれない。
今後、Windows Update経由での確認や公式のPC正常性チェックツールの再公開を行うとしているが、今すぐ確認したい場合はMicrosoft Storeで公開されているReadySunValleyのようなサードパーティのアプリを利用すればよいと思う。
Windows 11のハイライト
- 刷新されたデザイン・サウンド。
- 新しいスタートメニューのパーソナライズ。クラウドとMicrosoft 365の機能を利用して利用するデバイスに関係なく、最近のファイルを表示する。
- ウィンドウのスナップ機能の強化。マルチタスク能力の向上。
- タスクバーに統合されたMicrosoft Teams。
- ウィジェット機能の追加によるアクセシビリティの向上。
- DirectX12 Ultimate、DirectStorage、Auto HDRなどを活用したこれまでで最高のPCゲーム体験。
- 新しいMicrosoft Store。
- 障害を持つ人々に向けたアクセシビリティの改善。
- ストアのオープン化、公開可能なアプリ形式の増加。新しい開発者ツールによるアプリ開発環境の改善。
- デジタルペンや音声入力の速度、パフォーマンスの向上。
- ハイブリッドワーク向けのOSとして、安全かつ管理の容易な体験を提供する。Azure Virtual Desktopでプレビュー版を試せるほか、Windows 365での利用も可能。
個人的には、PCゲーム大好きな人以外にはあまり魅力的なアップデートには見えていない。Microsoft Storeがアプリストアとしてきちんと機能するようになっているなら素晴らしいことだが、アプリの品揃えに関しては今日明日でどうにかなる話ではないだろう。
参考・関連リンク
Windows 11 available on October 5 | Windows Experience Blog
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ReadySunValleyについてはこちらでもうちょっと詳しく書いている。